疲れが取れない、集中力が続かない/体型管理が仕事のパフォーマンスを左右する理由

川瀬由理

川瀬由理

テーマ:ビジネス パフォーマンスアップ 

「しっかり寝たはずなのに、朝から疲れている」
「夕方になると、集中力が落ちる」
「以前より疲れが抜けにくくなった」
「体型も気になるけれど、忙しくて後回しになっている」

このような状態を、年齢や忙しさのせいにしていませんか。

もちろん、仕事量やストレスが関係していることもあります。
ただ、見落とされやすい原因のひとつに、睡眠の質があります。

睡眠時間を確保しているつもりでも、質が下がっていれば、朝起きても疲れが残ったり、日中に眠気が出たり、集中力が続きにくくなることがあります。
そして、睡眠の質には、体型や体重管理が関係している場合もあります。

今回は、実際にコンディションプログラムを受けられた方の事例をもとに、体型管理と睡眠、仕事のパフォーマンスの関係についてお伝えします。

あるコンサルタントの方の事例

以前、コンサルタントとして活動されている方が、私のコンディションプログラムを受けられました。

その方が最初に気にされていたのは、体型のことよりも、朝起きてもすっきりしないことや、夕方になると集中力が落ちることでした。
仕事柄、顧客に会う機会が多く、疲れが残った状態で仕事に向かうことに不安を感じていたそうです。

ちょうどその頃、医師から睡眠時無呼吸症候群を指摘されたこともあり、体重管理の必要性を感じたことが、本格的に体型管理を見直す大きなきっかけになりました。

私のプログラムでは、無理に食事を減らす方法は行っていません。この方にも、食事を我慢してもらうのではなく、まず仕事のリズム、外食の頻度、疲れが出やすい時間帯、食べすぎが起きやすい場面を整理し、そのうえで、その方の生活に無理なく入れられる体型管理の方法を整えていきました。

その後、白湯を飲むことや、自転車に乗る機会が増えるなど、無理なくできる行動が少しずつ生活に増えていきました。
その積み重ねによって体型にも変化が出始め、ご本人のコンディションへの意識も変わっていきました。

「体重を落とすこと」だけではなく、仕事中の疲れ方や日中の状態を見ながら、自分が心地よいと思える行動を選べる感覚が持てるようになったそうです。
そして、体型管理を、見た目のためだけではなく、仕事の質を守るためのものとして捉えられるようになりました。

ここで大切なのは、睡眠時無呼吸症候群をダイエットだけで解決した、という話ではありません。
睡眠時無呼吸症候群は、医療機関での検査や治療が必要な病気です。

ただ、体型管理を見た目の問題だけで考えるのではなく、睡眠の質、日中の疲れ、集中力、仕事のパフォーマンスとつなげて考えることは、とても大切です。

体型管理は、単に体重を落とすためだけではなく、仕事中のコンディションを守るためにも大切な視点です。

睡眠時無呼吸は、単なるいびきの問題ではない

睡眠時無呼吸症候群は、眠っている間に呼吸が止まることを繰り返す病気です。本人は気づいていないことが多く、家族から「いびきが大きい」「呼吸が止まっている」と指摘されて初めて気づくこともあります。

厚生労働省のe-ヘルスネットでは、睡眠中に呼吸が止まることで深い睡眠が取れず、日中に強い眠気が出ると説明されています。
また、高血圧、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、生活習慣病、メタボリックシンドロームとも関係するとされています。

つまり、睡眠時無呼吸は単なる「いびきの問題」ではありません。

疲れが取れない。
日中に眠い。
集中力が続かない。
朝起きてもすっきりしない。

そうした状態の背景に、睡眠の質が関わっている場合もあります。

ただし、これらの症状があるからといって、必ず睡眠時無呼吸症候群だということではありません。
「年齢のせい」「忙しいから仕方ない」で片づけてしまう前に、睡眠の質という視点を持っておくことが大切です。

体型管理は、見た目だけの問題ではない

ダイエットというと、多くの方は「体重を落とす」「お腹をへこませる」「服をきれいに着る」といった見た目の変化をイメージします。

それも大切です。
ただ、40代以降の体型管理は、見た目だけの問題ではありません。

・疲れやすさ
・睡眠の質
・日中の集中力
・健康診断の数値
・仕事中のコンディション

こうした日々の状態にも関係してきます。

日本呼吸器学会などによる『睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン2020』では、閉塞性睡眠時無呼吸の発症に肥満や加齢が関係するとされています。

さらに、American Thoracic Societyの資料では、体重の5〜10%の減量でも、閉塞性睡眠時無呼吸が改善または解消する場合があると説明されています。

繰り返しになりますが、睡眠時無呼吸症候群は医療機関での検査や治療が必要な病気です。「痩せれば治る」と簡単に言えるものではありません。

ただ、過体重や肥満が関係している場合、体型管理や減量が改善に役立つ可能性があることは、信頼できる情報からも確認できます。

仕事のパフォーマンスを守る体型管理

経営者、士業、管理職、コンサルタントなど、人と会う機会が多い方にとって、体調は仕事の質に直結します。

疲れが取れないまま仕事をする。
眠気を抱えながら人と会う。
集中力が落ちた状態で大切な話を聞く。
夕方以降に食欲が乱れ、翌朝また重だるさを感じる。

このような状態が続くと、単に「太った」「痩せにくくなった」という話では終わりません。

・仕事中の集中力
・人前に立つ時の印象
・日々のコンディション
・健康診断への不安

これらにも影響してきます。
だからこそ、体型管理は美容や見た目のためだけではなく、仕事のパフォーマンスを守るための自己管理でもあります。

忙しい方ほど、体型管理を「余裕ができたらやるもの」ではなく、仕事の質を守るための土台として考えることが大切です。

無理な食事制限ではなく、続けられる形で整える

体型が気になり始めると、多くの方はまず食事を減らそうとします。

「昨日食べすぎたから、今日は抜こう」
「体重が増えたから、しばらく我慢しよう」
「忙しくて運動できないから、とりあえず食べないようにしよう」

一時的には、それで体重が落ちることもあります。しかし、仕事が忙しい方ほど、毎日を完璧に整えるのは難しいものです。

外食や付き合いが続くこともあります。
帰宅が遅くなる日もあります。
疲れている日は、食事の選び方も乱れやすくなります。

だからこそ、40代以降の体型管理は、無理な食事制限だけで進めるのではなく、自分の生活や仕事のリズムに合った形で整えていくことが大切です。

体重だけを見るのではなく、朝のすっきり感、日中の眠気、集中力、睡眠の質、お腹まわりの変化にも目を向けていく。
それが、続けられる体型管理につながります。

体型管理は、今の仕事とこれからの自分を守るためのもの

疲れが取れない。
集中力が続かない。
日中に眠気がある。
いびきを指摘されたことがある。
健康診断の数値が気になっている。
お腹まわりが増えてきた。

このようなサインがある方は、体型管理を「見た目のため」だけに考えるのはもったいないです。

・将来の健康リスクを下げるため
・睡眠の質や日中のコンディションを見直すため
・仕事のパフォーマンスを守るため
・自分の身体を後回しにしすぎないため

体型管理は、こうした自己管理でもあります。

気になる症状がある場合は、まず医療機関で相談することも大切です。
そのうえで、無理な食事制限ではなく、続けられる形で体型管理を整えていきましょう。

40代以降のダイエットは、ただ体重を落とすためだけのものではありません。
これからの仕事と人生のコンディションを守るための、現実的な体型管理です。

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川瀬由理
専門家

川瀬由理(メンタルコーチ)

Aile coaching salon

脳科学や心理学に基づき、太る習慣や思考パターンを根本から改善。思考のOSを書き換えパフォーマンスで人生のベクトルを上げていく。

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