「伝わる言葉」とは何か?〜プレゼン力を高める、NVC的アプローチ〜

「目立ちすぎないように」「和を乱さないように」そんな“当たり前”に知らず知らず縛られていませんか?
一歩踏み出したいのに、誰かの目が気になる。もっと自分を出したいのに、「出すべきではない」という声が聞こえてくる。
日本の文化に深く根づいた“謙虚さ”や“平等”という美徳は、組織を支える土台である一方で、「自分のニーズを後回しにするクセ」 を生みやすい背景でもあります。
マインドフルネス伝道師のガネーシャ尾上です。
今回は、“当たり前”に縛られていることについてお届けします。
「謙虚さ」の影の側面
日本では「謙虚であること」が美徳として求められます。
自己主張を控え、他人を尊重し、和を保つーー。
その姿勢自体は素晴らしいもの。
けれども、それが行き過ぎると
自分の意見や感情を抑えすぎて、内なる声が聞こえなくなる。
結果として、
- 周囲に合わせるばかりになる
- 本当に望んでいることが見えなくなる
- 満たされていないのに我慢し続けてしまう
そんな状態に陥りがちです。
「平等であること」のプレッシャー
「誰とでも同じように振る舞わなければ」
「一人だけ目立ってはいけない」
そんな無意識のプレッシャーもまた、自分の本来の姿や才能を抑えこむ要因になります。
周囲と足並みを揃えることはもちろん大切。
でも、それが
「自分らしさを抑える」「ありたい姿にブレーキをかける」 ことに繋がってはいないでしょうか。
日本独自の文化背景
「男子たるもの泣いてはならぬ」
「和をもって尊しとなす」
こうした価値観が染みついた社会では、感情の表現や個人のニーズを表に出すことに躊躇いが生まれやすい。
特に リーダーやマネージャー層 にいると
- 「人前で弱さを見せられない」
- 「チーム全体の調和を優先しなければ」
そんな思い込みが強く働いている方も多いのではないでしょうか
けれど、それが続けば続くほど
自分の内なる声 は静かになり、心の疲れや満たされなさが積もっていきます。
自分のニーズを優先させることの大切さ
もし今、心のどこかが苦しいと感じているなら、それは 自分自身のニーズが満たされていないサイン かもしれません。
- 今、私は何を求めている?
- どんな感情が大切にされていない?
自分が大切にしたいニーズに目を向け、それに沿った選択をすること。
それが、本当に自分らしい幸福につながる鍵 になります。
NVCの視点を活かす
NVC(Nonviolent Communication/共感的コミュニケーション)の考え方では
「感情は満たされている/満たされていないニーズから生まれる」 とされます。
違和感やモヤモヤを感じたときこそ、その奥にあるニーズに目を向けてみる。
- 承認
- 安心感
- 成長
- 自由
- 貢献
そこに気づけると、自分の行動がより納得感のあるものに変わっていきます。
結論
日本の美徳は、社会の調和や秩序を保つうえでとても大切なものです。
でも、その中で 自分の幸福や自己実現が犠牲になることがあってはならない。
自分のニーズに耳を傾け、心から満たされる生き方 を見つけていきましょう。
それは、あなた自身だけでなく
周囲にもより良い影響を与える選択 につながるはずです。
あなたは今、どんな「当たり前」に縛られていると感じますか?
私のセミナーや研修でも、文化的な思い込みを手放し、自分のニーズに気づくプロセス をたくさんの事例とともにご紹介しています。
もしこの記事を読んで感じたこと、今向き合っている葛藤などがあれば
ぜひコメントで教えてください
一緒に学びを深めていきましょう。



