“相手の痛みを理解する=自分も痛むべき”

社員が辞める理由が「給与」や「待遇」ではなく「感情のズレ」だったとしたら…あなたはどう向き合いますか?
経営とは「数字」だけでなく「人の心」を動かす力。
本当の意味でチームを導き、成果を出し続ける経営者になるには、自分自身の“感情”との向き合い方を磨くことが不可欠です。
マインドフルネス伝道師のガネーシャ尾上です。
今回は、自分の感情との向き合い方についてお話します。
気づかぬうちにチーム全体の空気を曇らせてしまう
自分の感情に鈍感なリーダーは、気づかぬうちにチーム全体の空気を曇らせてしまうもの。
私自身、マインドフルネスや心理学を学んで実感したのは「感情をごまかすこと」が思考力や判断力を鈍らせていたという事実でした。
作り笑いや、習慣的な我慢はチームに伝染する
「自分は今、何を感じているのか」と向き合う習慣こそが、自己認識を高め、的確な意思決定を支える土台になります。
そして感情は、抑えるものではなく活用するもの。
特にアンガーマネジメントでは「怒りの背後には大切にしたい価値観がある」と言われています。
例えば部下の行動にイラっとする時、その裏には「期待」「信頼」「責任感」などの想いがあるはず。
その“本音”に気づくことで、コミュニケーションの質が大きく変わります。
感情はノイズではなく、経営判断を支えるシグナル
感情はノイズではなく、経営判断を支えるシグナル。そう捉えることで、向き合い方が変わっていきます。
また経営資源は「ヒト・モノ・カネ」だけではありません。
「自分のエネルギー」も極めて重要なリソースです。
感情に飲み込まれて消耗するのではなく、意識的にそのエネルギーをビジョンの実現や人材育成に注ぐ。この切り替えができる経営者は、組織の勢いを長く維持できます。
ネガティブな感情も、そのまま放置せず、健全な形でアウトプットする術を持つこと。
それが持続可能なリーダーシップを支えます。
社員が本音を話せる職場の特徴
社員が本音を話せる職場には、経営者自身が感情にオープンであるという共通点があります。
怒りを抑えて冷静を装うのではなく「今ちょっとイラっとした自分がいるな」と内省できること。
その余白が、組織全体の心理的安全性につながるのです。
経営のブレを減らし、組織の“土台”を強くしたいあなたへ
リーダー自身の心の整え方を一緒に探っていきましょう。



