“当たり前”に縛られている

「一生懸命伝えているのに、相手の心に届かない」
「たくさん話しているのに、印象が残らない」
そんなプレゼンや会議の経験、ありませんか?
その背景には——
「わかりやすさ」と「当たり障りのなさ」の混同があるのかもしれません。
マインドフルネス伝道師のガネーシャ尾上です。
今回は、伝える力に“深み”をもたらすヒントをお届けします。
「わかりやすい」は、具体性 × 共感
たとえば…
NG「売上は順調です」
OK「売上は前年比で120%。3ヶ月連続で右肩上がりです」
具体的な数値や状況を加えるだけで、言葉は“映像”になります。
これは、NVC(共感的コミュニケーション)における「観察」の視点とも一致しています。
「誰が見ても同じように捉えられる事実」——
それが、相手との信頼と理解を築く土台になるのです。
「当たり障りのない言葉」は、実は伝わらない
「なんとかやってます」
「まぁ順調です」
一見安全な表現ですが、実は中身がない。
ビジネスの現場では、これが“誤解”や“温度差”を生む原因になります。
聞き手の頭に「それって、どういうこと?」とクエスチョンマークが浮かんだ瞬間、メッセージの力は半減します。
プレゼンに効く「伝わる言葉」の4つの視点
具体的な数字・事例を盛り込む
例:「施策が好評」→「リピート率が1.8倍に」
聞き手の背景に合わせる
例:専門用語は説明する or 置き換える
比喩やストーリーで“情景”を届ける
例:データ+日常の具体例で共感を呼ぶ
自分の“意図”と“ニーズ”を明確にする(NVC)
例:「早く進めましょう」→「私は納期を守ることを大切にしています」
伝えるとは、「情報を送ること」ではありません。
相手と橋をかけること。
言葉が変われば、リーダーシップも変わる
少し勇気を出して、自分の感情や願いに沿った具体的な言葉を選ぶ。
それだけで、伝える力は一段階深まります。
当たり障りのない言葉ではなく、あなたの想いが届く言葉を。
その積み重ねが、信頼を育て、周囲を動かす力になります。
最後に
伝わる言葉は、「技術」でもあり「誠実さ」でもあります。
誰に、何を、どう届けたいのか——
その“本気”が、言葉に深みを与えます。
NVCの視点を取り入れて、あなたの伝える力をもう一段、進化させてみませんか?



