【現場で実感した「共感の力」】 感情の火種を鎮めるのは、正論ではなく“寄り添い”だった

「なぜ、こんなにイライラするんだろう?」
そう思っていませんか?
マインドフルネス伝道師のガネーシャ尾上です。
今回は経営者・リーダーが、感情と上手に付き合うためのマインドフルネス活用法をお送ります。
目次
感情の奥にある本当の原因は?
朝から予定がぎっしりで、スタッフとのちょっとした会話にイライラ…。
「あぁ、またやってしまった」と自己嫌悪。
こんな感情の波に翻弄されること、ありませんか?
怒りを爆発させないための『アンガーマネジメント』。
もちろん有効ですが、それだけでは感情の根本的な解決には至りません。
感情の奥にある本当の原因にアプローチするために、
多忙な経営者やリーダーの間で今注目されているのが、『マインドフルネス』です。
アンガーマネジメントは怒りを一時的に鎮めるには効果的
私自身、経営者として忙しい日々の中で、NVC(共感的コミュニケーション)、アーユルヴェーダ、瞑想
を実践しています。その経験から、怒りやストレスを“体質レベル”で整えることの重要性を日々実感しています。
マインドフルネスとは単なるストレス解消ではなく、
自分の感情やその背景にあるニーズを理解し、より良い自己管理を行うための内省スキルです。
アンガーマネジメントは怒りを一時的に鎮めるのに役立ちます。
しかし、それだけでは心の奥の不満や緊張は残ります。
マインドフルネスで「本当の怒りの原因が分かる」
マインドフルネスを活用することで、怒りが湧いた瞬間に、その感情を客観的に観察し、自分の本当のニーズや価値観に気づけるようになります。
NVCでは、怒りは自分の「大切な何か」を伝えるサインとして捉えます。
例えば、部下からの報告が遅れて苛立った時、
実は「安心したい」「尊重されたい」といった自分自身の深いニーズが満たされていないことがあります。
怒りをぶつける代わりに、その感情の裏側にあるニーズを冷静に探り、対話を通じて問題解決へと導くことができます。
感情の出かたは体質が関係している
インド伝統医学・アーユルヴェーダでは、「ピッタ(火のエネルギー)」が過剰になると怒りや批判的な態度が強まると考えます。
体質を理解し、
• 身体を冷やす食事(野菜、果物)
• 自然の中で過ごすリラックスタイム
• 意識的な休息時間
などを取り入れることで、感情が安定しやすくなります。
瞑想で「感情に飲み込まれない習慣」をつくる
怒りが湧いたその瞬間、
呼吸に数秒間、意識を向けるだけで、感情は静まります。
瞑想は「心の筋トレ」
1日わずか3分の瞑想習慣を続けるだけでも、感情に振り回されず、冷静に判断できる力が養われます。
心・体・意識のトータルアプローチで感情を整える
• NVC:感情の裏にある「本当のニーズ」に気づく
• アーユルヴェーダ:自分の「体質」に合ったセルフケアで根本的な安定をつくる
• 瞑想:日常の中で「気づく習慣」を持ち、冷静さを維持する
この3つを組み合わせることで、怒りに「振り回される」人生から、怒りを「自分の成長に活かす」人生へと変わります。
さいごに
私は「マインドフルネス伝道師」として、多忙な経営者やリーダーの皆さんと、感情や焦りの奥に隠れた本質的な声に気づくための時間を共有しています。
怒りをただ抑え込むのではなく、その裏にある「大切な何か」を理解し、人間関係やリーダーシップをより深く、豊かに変えていくためのサポートをしています。
感情のマネジメントを次のステージに進めたい経営者やリーダーの皆さま、ぜひ一緒に取り組んでみませんか?



