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井上昇哉プロは四国放送が厳正なる審査をした登録専門家です

『中間テストがなくなった!喜んでいる場合ですか?』

井上昇哉

井上昇哉

テーマ:教育 受験 進路

こんにちは、与一の井上です。


中学生のお子さんのいらっしゃる方、
「1学期中間テストがなくなった!」こんな話をもう耳にされましたか?
子ども達はきっとテストが減ったことについて喜んでいるでしょう。
ですが全く喜んでいる場合ではありません!中間テストがなくなることが非常に危険な事態を招く可能性があります。
「中間テストがなくなった!」これについて一緒に考えましょう。

いつも書いている内にどんどん長くなっていってしまうので、
今回は箇条書きのような形にしてみます。
考えられる事態とその対処方について簡単に纏めてみました。

テスト範囲が“超”広くなる

5・6月に中間テストがあれば、中間・期末テストの範囲はそれぞれ最大2か月の学習内容程度。
中間テストがなくなり、夏休み以降に期末テストを実施することで、テストの出題内容は最大5か月、さらに去年度3月の内容まで含まれると、それ以上の学習内容になる可能性も。
 
しかも期末テストなので、テストは9教科ある。

→テスト前の1週間のテスト期間だけで勉強をするのは不可能。
 授業をきちんと理解し、復習を着実にしておくことや、学校教材を早目に進めていくことが絶対
 必要。

学習内容の定着が浅くなる

テストは“既習事項の定着度の確認”のために行うので、どうしても出題される問題の優先順位は基礎→応用→発展の順になる。
範囲が広くなることにより、各単元の基礎事項のみで出題数の多くが占められてしまうことが起こり得る。

→学校教材や市販の教材、塾のテキストなどで応用・発展問題を意識的に解く。
 解くだけでは全く不十分。できなかった問題を解説を読んでよく理解し、2回以上解くのが望ま
 しい。

学習内容の定着度合が確かめられなくなる

前述のようなテストを受けることとなれば、理解の度合が仮に100%でなくても高い点数を取れてしまうことがある。
そのため「この単元はできる」と勘違いし、苦手な単元を潜在的に抱えてしまうことになりかねない。

→後の実力テストなどでこの1学期の内容が出題された場合、その内容が着実に身に付いているか
 を意識的に確認する。
 身に付いていなかった場合、後回しにせずできる限り早めに苦手克服に挑む。


いかがでしょうか。中学生くらいの子どもなら、まだなかなか先を見据えて勉強することは難しく、目の前のテストが減ったことに単純に喜んでしまうのは仕方ないのかもしれません。
ですから保護者の方がその危険性を十分に認識し、嫌がられない程度に常に声を掛け学習の進み具合を確認することで、学習への悪影響を最小限に留められるのではないかと思います。

「コロナに負けない」ために子どもと一緒になって頑張りましょう!

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井上昇哉
専門家

井上昇哉(塾講師)

学習塾「与一」/合同会社 あたまをたがやす

テストで点をとるための授業ではなく、自ら考え答えにたどり着く経験を重視した授業スタイルを確立。“「考える」を考える”ことを身につけることで、勉学、行動、思考すべてにおける人間的成長を促します。

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