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井上昇哉

子どもたちの思考力を高め、未来の選択肢を広げるプロ

井上昇哉(いのうえしょうや) / 塾講師

学習塾「与一」/合同会社 あたまをたがやす

コラム

『他塾でもOK! 新高1生 “塾に通うこと”の必要性』

2020年3月19日 公開 / 2020年3月23日更新

テーマ:大学受験 高校生活

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

コラムキーワード: 大学受験 対策

こんにちは。与一の井上です。

今回は“新高1生が塾に通うことの必要性”についてお話します。


従来このコラムでは、できる限り自分の塾の宣伝になる内容は避け、少しでも皆様の役に立つような情報を書くように心がけています。
当塾に通われるかどうかに関わらず、徳島の中高生・保護者の方に本当に知っておいてほしいと思うことがたくさんあるからです。

今回はともすれば「この時期だから塾に生徒を呼び込むために書くのだろう」と思われるのではないかという懸念がありますが、そう思われたとしても、どうしても高校生活の始まる前のこの時期にお伝えしたい、との思いからこの内容を書くことにしました。
言い訳にすぎませんが、私は毎年与一の“先講”を受けてくれる外部生の子達に「他の塾でもいいから絶対に塾には通った方が良いよ」と伝えています。
それ程に塾に通うことの重要性を皆に理解して欲しいと願っているのです。

“学校の授業は全てを教えてくれるわけではない”という事実


私は担当が英語なため、やはり英語を例にして話をしますが、“学校では全てを教えてくれない”これは紛れもない事実です。
「そんなまた大げさに不安を煽って…」と思う方は、周りの兄弟姉妹や先輩に尋ねてみて下さい。
私の言葉が大げさでないことをきっと裏付けてくれると思います。

これには1つの事実が関係します。
それは“高校英語(文法)の学習は、全て1年生で終了してしまう”という事実です。

中学校3年間を振り返ってみて下さい。
be動詞に始まり、一般動詞、不定詞、比較、現在完了…
これら文法の全てをゆっくりと3年間かけて学んだ筈です。
それが高校ではさらに幾つかの単元を追加しながら、1年間で全て終わらせてしまうのです。
ただでさえ3年かけたものを1年で、つまり3倍の速度で進められるというだけでも大変なのに、
さらに各単元の学習内容の深さ・量は、中学内容の10倍と言っても過言ではないという恐ろしい事実が追加されます。
正確な表現ではありませんが、3×10=30倍の速度で進む、と言ったら想像しやすいでしょうか。

それほどの速度で進めなければならないとなると、授業はどうなるでしょうか。
実際の高1生の授業の進め方をまずは説明します。

どの高校でも英語の文法の授業(英語表現と現在は呼ばれます)は、“be”“DUAL SCOPE”といった分厚い参考書と、それに付随したテキストを使用して授業を進めることになっています。
ですが実際には参考書を使うことはほとんどなく、多くの場合テキストのみで授業は行われます。
テキストの左ページの要点のみが簡略化して書かれた説明を先生が読み、その内容に対応する問題だけが用意された右ページの問題を解く、といった展開で進みます。

これによって生じる問題を、あくまで“事実”のみお伝えします。

明らかな“学習内容不足”


①「テキストの問題」に関する内容に終始し、重要事項を教えてもらえない
参考書には学習するべき重要事項が全て記載されています。それでも、授業はテキストのみを使っての説明、もっと言えばテキストの問題を解くための説明に終始するため、そのテキストの問題と関係のないことはいかに重要な内容であっても、説明すらしてくれません。

②「なぜそうなるのか」という根本的な英語を理解する説明をしてもらえない
上記同様“テキストの問題を解くこと”が前提となるため、「こういうときはこう」といった柔軟性を欠いた、半ばパターン化した教え方になってしまい、大切な“英語力”を養う、本質を伝えるものからは遠い授業となってしまいます。

③そもそも「教えてもらえない単元」すら出てくる
そのような駆け足での授業にも関わらず、1年間で実際に全ての単元の学習が終わる方が稀です。
実力テストなどの範囲になっていても「自分で勉強しておいて」と言われるのは最早毎年恒例となっています。

くどいようですがこれらは全く誇張のない“事実”です。
毎年与一の生徒は「この単元学校で飛ばされた」「問題は解けたけど全然理解できなかった」「塾に行ってない子は絶対理解してないと思う」と言っています。

誓って言いますが、私は学校の授業、ひいては指導される先生方を貶しているのではありません。
40人の生徒を前に、限られた時間の中、定められたカリキュラムをこなす必要があれば、これは致し方ないと思うのです。
それでもこと生徒の学力を考えれば「仕方ない」で済ます訳にはいきません。
だから「塾に行って全て正しく学ぶこと」を強く強く勧めたいのです。

“徳島の高校生”が抱える危機感の不足


英語を例にあげ話をして参りましたが、これは程度の差こそあれ他の教科にも当てはまる話です。
特に例年生徒が苦手とするのは「古文・化学」の2科目です。
この遠因は徳島の高校受検の緩さと密接な関係があると私は考えています。
高校受検の倍率が証明するように、徳島の中学生はさほどの苦労もなく高校に入れてしまうことは明白です。このため、「中3から頑張って志望校に合格できた」という子が後を絶ちません。
この緩さに慣れ親しんだ新高1生が、高校から新たに学習するといっても差し支えない「古文・化学」の不出来を招きます。
学校の授業が理解できず、テストで点数が取れなくても「そのうちなんとかなる」と放置し、気付けばどうにもならない状態に陥るのです。
そのような子が、今度は徳島県内でなく全国の生徒を相手とした、倍率3倍などは珍しくもない「厳しい」大学受験に勝ち抜けるでしょうか。

こうした状況を打破するため“塾に通い、しっかりと学習内容を身に付ける”ことが必要なのです。

ちなみに与一では上記の問題としてあげた「古文・化学」の授業は開講していません。
これで少しは「塾に生徒を呼び込むための話ではない」ことがわかってもらえると良いのですが…


長くなりましたが、この時期にはほとんどの塾が新高1生を対象とした講座を開講しています。
是非積極的に参加し、自分にあった塾を見つけ、“正しい”高校生としての勉強を進めていきましょう!

この記事を書いたプロ

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井上昇哉(学習塾「与一」/合同会社 あたまをたがやす)

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