【中1・中2】塾はいつから通うべき?成績が下がってからでは遅いのか

原田恭兵

原田恭兵

テーマ:子育て

「塾には、いつから通わせた方がいいのでしょうか?」

「中学1年生から塾に通うのは早すぎますか?」

「今のところ学校の授業についていけているので、
中学3年生からでも大丈夫でしょうか?」

中学生の保護者の方にとって、
塾に通い始めるタイミングは
悩ましい問題だと思います。

周りの友達が塾に通い始めると、
うちの子も通わせた方がいいのではないかと
不安になることもあるでしょう。

一方で、
まだ成績が悪いわけではないのに、
塾に通わせる必要があるのだろうかと
考える方もいると思います。

私は、
中学生になったら
必ず塾に通わなければならないとは
考えていません。

学校の授業を理解し、
家庭で自分に必要な勉強を進められるのであれば、
塾に通わなくても
十分に学力を伸ばせる可能性があります。

しかし、
その一方で、
成績が大きく下がってから対策を始めると、
学習内容を理解し直すために
時間がかかることもあります。

大切なのは、
何年生になったら塾に通うと
決めることではありません。

今の学習状況を正しく把握し、
必要なタイミングで
必要なサポートを受けること
です。

今回は、中学1・2年生の保護者の方に向けて、塾に通い始めるタイミングと、成績が下がる前に気づいてほしいサインについてお話ししたいと思います。

成績が下がってから塾に通うと、なぜ大変になるのか

中学校の勉強には、
一つ大きな特徴があります。

それは、
以前に学習した内容を理解していることを前提に、
新しい内容へ進んでいくということです。

例えば、数学です。

中学1年生では、
正負の数や文字式、方程式、
比例・反比例などを学習します。

中学2年生になると、
連立方程式や一次関数、図形の証明など、
さらに複雑な内容へと進みます。

このとき、
中学1年生の方程式を十分に理解できていなければ、
中学2年生の連立方程式で苦労する可能性があります。

比例・反比例や座標の考え方が定着していなければ、
一次関数の学習にも影響するでしょう。

英語も同じです。

中学1年生で学習する基本的な文の構造や
疑問文・否定文の作り方が分からないまま、
中学2年生の文法へ進むと、
どこから復習すればよいのか
分からなくなることがあります。

もちろん、
途中から勉強を始めても、
学力を伸ばすことはできます。

しかし、
理解できていない内容が積み重なっている場合には、
今学校で習っている単元だけでなく、
以前の学年の内容まで戻って勉強する必要があります。

例えば、
中学2年生の一次関数が苦手だからといって、
一次関数の問題だけを繰り返しても、
なかなか理解が進まないことがあります。

その原因が、
中学1年生で学習した
比例の理解不足にある場合もあるからです。

そのようなときには、
比例の考え方から復習する方が、
結果的に理解が進みやすいことがあります。

私は、
勉強で大切なのは、
分からないところを
そのままにしないことだと考えています。

テストの点数が大きく下がってから
初めて問題に気づくのではなく、
小さなつまずきの段階で気づき、
早めに対応すること
が重要です。

そのため、
塾に通い始める時期を考えるときには、
現在の点数だけでなく、
これまでに学習した内容を
どの程度理解できているのかにも
目を向けてほしいと思います。

点数が下がる前に気づきたい、勉強の危険信号

では、
どのような状態になったら、
塾などの学習サポートを
検討した方がよいのでしょうか。

私は、
テストの点数だけで判断する必要は
ないと思っています。

例えば、
定期テストで80点を取っている生徒でも、
学習内容を十分に理解できていない場合があります。

反対に、
60点だったとしても、
自分の苦手な部分を理解し、
改善するための勉強ができているのであれば、
必ずしもすぐに塾が必要とは限りません。

大切なのは、
その点数を取るまでの勉強の過程です。

ここで、
いくつか確認してほしいことがあります。

まず、学校の授業で分からなかったことを、
そのままにしていないでしょうか。

授業中は分かったつもりになっていても、
家に帰って一人で問題を解こうとすると
解けないことがあります。

そのとき、
自分で教科書を読み直したり、
先生に質問したりして
解決できているでしょうか。

分からない問題をそのままにして、
次の単元に進んでしまっていないかを
確認してほしいと思います。

次に、学校のワークを答えを見ずに
解けているでしょうか。

テスト前になると、
提出するために
ワークを終わらせようとする生徒がいます。

しかし、
解答を写して丸つけをしただけでは、
問題を解けるようになったとはいえません。

大切なのは、
解説を理解したあとに、
もう一度自分の力で解けるかどうかです。

そして、自分の苦手な部分を説明できるでしょうか。

例えば、

「数学が苦手」

という生徒は多いですが、

「方程式の計算はできるけれど、
文章問題になると式が立てられない」

と説明できる生徒は、
それほど多くないかもしれません。

自分の苦手な部分が分かっていれば、
何を勉強するべきかを考えやすくなります。

一方で、
どこが分からないのかも分からない状態では、
自分だけで勉強を進めることが
難しくなる場合があります。

こうした状態が続いているのであれば、
学校の先生に相談したり、
家庭で勉強方法を見直したり、
塾などのサポートを検討したりする
タイミングかもしれません。

私は、
塾が必要かどうかを判断する一つの基準は、
子どもが自分で学習上の問題を解決できているかどうか
だと考えています。

徳島県の高校入試制度の変更も、早めに考えておきたい理由の一つ

現在の中学1年生の保護者の方には、
もう一つ知っておいていただきたいことがあります。

それは、徳島県の高校入試制度の変更です。

令和11年度(2029年度)の高校入試から、
徳島県の公立高校入試制度が変わる予定となっています。

対象となるのは、現在の中学1年生です。

特に、
これまでの通学区域制度の変更は、
志望校選びや受験生の動向にも
影響する可能性があります。

ただし、
制度が変わるからといって、
必ず競争が激しくなるとも、
特定の高校の合格が
難しくなるとも断定できません。

実際の志願者の動向は、
制度の詳しい運用や、
その年の受験生の志望状況によって
変わってきます。

だからこそ、
制度が変わるという情報だけで、
必要以上に不安になることはないと思います。

一方で、
今のうちから勉強の習慣を整えておくことには
意味があります。

高校受験が近づいてから
慌てて勉強を始めるのではなく、
中学1・2年生の段階で基礎学力を身につけておく。

数学や英語で分からない内容を残さない。

定期テストの結果を振り返り、
自分に必要な勉強を考える。

こうした積み重ねは、
入試制度がどのように変わったとしても、
無駄になるものではありません。

また、
早い段階から学習に取り組んでいれば、
志望校を考える際にも
選択肢を広げやすくなるでしょう。

私は、
早くから受験勉強ばかりをする必要はないけれど、
早くから学習習慣を整えることは大切
だと考えています。

中学3年生になってから
急に勉強時間を増やすのではなく、
日々の学習を少しずつ積み重ねていく。

そのことが、
将来の高校受験を考えるうえでも
重要なのではないでしょうか。

塾は早く通えばよいのではなく、必要なときに活用してほしい

ここまで、
塾に通い始めるタイミングについて
お話ししてきました。

では、
結局のところ、
いつから塾に通うのがよいのでしょうか。

私の考えは、
学年で決めるのではなく、
子どもの学習状況によって判断するべき
というものです。

例えば、
学校の授業を十分に理解し、
家庭で自分から復習できている生徒であれば、
必ずしも塾に通う必要はないでしょう。

一方で、
学校の授業についていけなくなっていたり、
何を勉強すればよいのか分からなくなっていたりするのであれば、
早めにサポートを受けた方がよい場合があります。

また、
成績に問題がなくても、
さらに発展的な内容に挑戦したいという理由で
塾を活用することも一つの選択肢です。

塾には、
分からない問題を教えてもらうだけでなく、
自分に必要な勉強を見つけるという役割も
あると考えています。

未来舎でも、
生徒一人ひとりの理解度や学習の進み具合に合わせて、
取り組む内容を調整しています。

同じ学年であっても、
苦手な単元や得意な分野は違います。

そのため、
全員に同じ問題を同じペースで解かせることが、
必ずしも最適とは限りません。

基本的な内容でつまずいている生徒には、
必要なところまで戻って復習する。

十分に理解できている生徒には、
さらに考える力が必要な問題に取り組んでもらう。

このように、
それぞれの状況に応じて学習を進めることを
大切にしています。

そして、
もう一つ大切にしているのが、
子ども自身が考えて
勉強を進められるようになることです。

最初は先生に勉強する内容を決めてもらっていても、
少しずつ自分の苦手な部分に気づき、
何を勉強すればよいのか
考えられるようになってほしいと思っています。

なぜなら、
塾に通うこと自体が目的ではないからです。

最終的には、
塾に頼りきりにならず、
自分で学び続けられる力を身につけてほしい。


私は、そのように考えています。

中学1年生から通うことが正解とは限りません。

中学3年生からでは遅すぎると
決まっているわけでもありません。

ただし、
分からないことが積み重なっているのであれば、
早めに対応することが大切です。

保護者の方には、
テストの点数だけでなく、
普段の勉強の様子にも
目を向けていただきたいと思います。

「授業は理解できている?」

「分からない問題はどうしている?」

「今、自分で困っていることはある?」

そんな会話を通して、
子どもの学習状況を
確認してみてはいかがでしょうか。

塾に通うかどうかを決めるのは、
そのあとでもよいと思います。

大切なのは、
周りの子が
塾に通い始めたからという理由だけで
決めるのではなく、
お子さんにとって
今どのような学習環境が
必要なのかを考えることです。

未来舎では、
子どもたちが自分で考え、
自分から学ぶ姿勢を大切にしています。

学習方法や塾に通い始めるタイミングについて
お悩みの方は、お気軽にご相談ください。

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原田恭兵
専門家

原田恭兵(塾講師)

学童塾 (株)未来舎

子ども達一人一人をよく見ること、いいところがあったらすぐ褒めること、コミュニケーションをしっかり取ることを重視しています。だからこそ、それぞれの伸ばすべき個性を生かし、人間力と学力を育みます。

原田恭兵プロは四国放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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