【年長児】小学校入学まであと半年!勉強より先に身につけたい5つの生活習慣

原田恭兵

原田恭兵

テーマ:教育

「小学校に入るまでに、
ひらがなは全部書けるようにした方がいい?」

「足し算や引き算も練習させておくべき?」

「うちの子は落ち着きがないけれど、小学校で大丈夫かな?」

来年4月に小学校入学を控えている
年長児の保護者の方は、
このような不安を感じることがあるのでは
ないでしょうか。

10月も後半に入り、
小学校入学まで残り約半年となりました。

周りのお子さんがひらがなを書いたり、
計算をしたりしている姿を見ると、
「うちも何か始めた方がいいのでは」と
焦ってしまうこともあると思います。

もちろん、
文字や数字に親しむことは大切です。

しかし、
私は小学校入学前に、
それ以上に大切にしてほしいことがあると
考えています。

それは、
自分で考え、自分で行動しようとする力を育てること
です。

小学校では、
幼稚園や保育園とは違い、
自分で判断して行動する場面が
少しずつ増えていきます。

先生の話を聞くこと。

自分の持ち物を管理すること。

困ったときに助けを求めること。

時間を意識して行動すること。

こうした力は、
教科書を使った勉強だけでは
身につきません。

今回は、
小学校入学までの約半年間で、
家庭でも意識してほしい
5つの生活習慣について
お話ししたいと思います。

自分のことを自分でやってみる習慣

小学校に入学すると、
子ども自身でやらなければならないことが
増えます。

ランドセルから教科書を取り出す。

使ったものを片づける。

着替えをする。

給食の準備や後片づけをする。

もちろん、
入学したばかりの子どもたちが、
最初からすべてを完璧にできる必要はありません。

先生も
子どもたちの成長に合わせて教えてくれます。

ただ、
家庭で少しずつ経験しておくことで、
学校生活に慣れやすくなることは
あるでしょう。

例えば、朝の着替えです。

子どもがなかなか着替えようとしないと、
忙しい保護者の方が
手伝ってしまうこともあると思います。

しかし、
毎回大人が全部やってしまうと、
子どもが自分で取り組む機会は
減ってしまいます。

まずは、自分で服を選んでみる。

次に、自分で着替えてみる。

難しいところだけ、大人が手伝う。

このように、
できる部分から少しずつ任せていくことが大切です。

ここで気をつけたいのは、
できなかったことより、
やってみようとしたことに目を向けること
です。

時間がかかったとしても、
自分で挑戦したのであれば、
その経験には意味があります。

「早くしなさい!」と急かすより、
「自分でできたね」と声をかける方が、
次の挑戦につながることもあるでしょう。

人の話を聞き、自分の気持ちを伝える習慣

小学校では、
先生の説明を聞いて
行動する場面が増えます。

授業中の説明はもちろん、
休み時間の約束や学校生活のルールなど、
さまざまな場面で人の話を聞く必要があります。

ただし、
ここでいう「話を聞く力」は、
長時間じっと座っていられることだけを
意味するものではありません。

相手が何を伝えようとしているのかを
理解しようとすること。

分からないことがあれば質問すること。

そして、
自分の気持ちや考えを言葉で伝えること。

こうした力も大切です。

例えば、
友達と遊んでいて、
自分の使いたいおもちゃを
先に使われたとします。

そのとき、
何も言えずに我慢したり、
怒って取り返そうとしたりすることも
あるでしょう。

そんな場面では、
大人がすぐに解決してしまうのではなく、

「どうしたかったの?」

「お友達には、何て伝えたらいいかな?」

と一緒に考えてみてはいかがでしょうか。

自分の気持ちを言葉にすることは、
最初から簡単にできるものではありません。

だからこそ、
日常生活の中で少しずつ
練習していくことが大切です。

また、
家庭で子どもが話しかけてきたときには、
できる範囲でその話を聞いてあげてほしいと
思います。

子どもに人の話を聞いてほしいのであれば、
大人も子どもの話を大切にすること。

その積み重ねが、
コミュニケーションの土台になっていくと考えています。

時間を意識して行動する習慣

小学校生活では、
時間を意識した行動が求められます。

朝の登校時間。

授業の始まりと終わり。

休み時間。

給食や掃除の時間。

幼稚園や保育園でも
集団生活の時間は決まっていますが、
小学校では
時間割に沿って行動する場面が
増えていきます。

そこで、
入学前から家庭でも
少しずつ時間を意識する経験を
積んでほしいと思います。

ただし、
いきなり時計を
正確に読めるようにする必要はありません。

最初は、

「長い針が6になったら、お片づけをしようね」

「この絵本を読み終わったら、お風呂に入ろうね」

というように、
子どもが理解しやすい目安を
使ってもよいでしょう。

ここで大切なのは、
保護者が
すべての行動を指示するのではなく、
子ども自身が
次の行動を考える機会をつくることです。

例えば、

「ご飯まであと10分あるけれど、何をしておこうか?」

と聞いてみる。

すると、
子どもは自分で
時間の使い方を考えるようになります。

もちろん、
最初はうまくいかないことも
あるでしょう。

遊びに夢中になって、
時間を忘れてしまうことも
あると思います。

しかし、
その経験を通して、
少しずつ時間の感覚を
身につけていくことができます。

時間を守らせることだけでなく、
時間を見通して行動する力を育てること
を意識したいですね。

自分の持ち物を管理する習慣

小学校に入学すると、
持ち物が一気に増えます。

教科書、ノート、筆箱、連絡帳、水筒、体操服など、
毎日さまざまなものを使います。

忘れ物をしないように、
保護者の方が
すべて準備してあげたくなるかもしれません。

しかし、
私は入学前から、
子どもが自分の持ち物を
管理する経験を
少しずつ増やしてほしいと思っています。

例えば、
幼稚園や保育園に持っていくものを、
親子で一緒に確認することから
始めてみましょう。

「明日は何が必要かな?」

「水筒はどこに置いてある?」

「使い終わったものは、どこに戻そうか?」

このように質問しながら、
子ども自身に考えてもらいます。

最初は保護者の方が
横で手伝っても構いません。

慣れてきたら、
少しずつ子どもに任せる部分を
増やしていきましょう。

大切なのは、
いきなり全部を任せることでは
ありません。

親が準備する段階から、
親子で準備する段階へ。
そして、子どもが自分で準備する段階へ。

少しずつ移行していくことが
大切だと考えています。

また、
忘れ物をしてしまったときも、
ただ叱るのではなく、

「次はどうすれば忘れないかな?」

と一緒に考えることが大切です。

準備するものを書いた紙を貼っておく。

帰宅したら決まった場所に置く。

前日の夜に確認する。

こうした工夫を
子ども自身が考えられるようになれば、
忘れ物を減らすことだけでなく、
自分で問題を解決する力にも
つながっていきます。

分からないことや困ったことを伝える習慣

私が特に大切だと考えているのが、
この5つ目の習慣です。

それは、
困ったときに
「分からない」「手伝って」
と伝えられることです。

小学校では、
子どもが初めて経験することが
たくさんあります。

授業の内容が分からない。

先生の説明を聞き逃してしまった。

友達との関係で困ったことがあった。

持ち物をなくしてしまった。

そんなとき、
自分から周りの大人に伝えられることは、
とても大切です。

もちろん、
入学したばかりの子どもが、
すぐに自分の困りごとを
説明できるとは限りません。

だからこそ、
家庭での関わり方が重要になります。

子どもが何かをできずに困っているとき、
大人が先回りしてすべて解決するのではなく、

「どこが難しかった?」

「どうしたらできそうかな?」

「一緒にやってみる?」

と声をかけてみましょう。

そして、
子どもが助けを求めたときには、
その気持ちを受け止めることが大切です。

「そんなこともできないの?」

「自分で考えなさい!」

と突き放してしまうと、
子どもは助けを求めること自体を
ためらってしまうかもしれません。

自分で考えることは大切ですが、
何でも一人で解決しなければならない
わけではありません。

困ったときに人を頼ることも、
自立するために必要な力の一つ
だと思います。

入学前に、ひらがなや計算はどこまでできればいい?

ここまで生活習慣について
お話ししてきましたが、
やはり勉強面が気になる保護者の方も
多いと思います。

「自分の名前くらいは書けた方がいい?」

「数字は100まで数えられた方がいい?」

「足し算を教えておいた方が、授業についていきやすい?」

こうした疑問について、
私は、無理に先取り学習を進める必要は
ないと考えています。

もちろん、
子ども自身が
文字や数字に興味を持っているなら、
その気持ちを大切にしてあげてください。

自分の名前を書いてみる。

絵本の文字を読んでみる。

お菓子の数を数える。

すごろくで数字に触れる。

このように、
遊びや日常生活の中で
文字や数字に親しむことは、
よい経験になると思います。

一方で、
子どもが嫌がっているのに、
毎日無理やりプリントをさせる必要は
ありません。

小学校に入学してから、
学校では文字の読み書きや
計算を段階的に学んでいきます。

今の段階で何ができるかだけを、
周りの子と比較しすぎないでほしいと
思います。

それよりも、

「新しいことを知るのは面白い」

「分からないことがあったら聞いてみよう」

「できなかったことが、
できるようになるのはうれしい」

という気持ちを育ててほしいのです。

勉強を始める前に、
勉強そのものが嫌いになってしまっては、
もったいないと思います。

小学校入学までに、何でもできる子になる必要はない

ここまで5つの生活習慣を紹介してきました。

しかし、
これらを入学までに
すべて完璧に身につけなければならない、
というわけではありません。

子どもの成長には個人差があります。

すぐにできるようになる子もいれば、
何度も練習することで
少しずつできるようになる子もいます。

また、
家庭ではできても、
学校という新しい環境では
難しくなることもあるでしょう。

それは決して珍しいことではありません。

大切なのは、
今できるかどうかだけでなく、
これからできるようになろうとする姿勢を
育てること
です。

例えば、
着替えに時間がかかる子なら、
まずは靴下だけ自分で履くことから
始めてもよいでしょう。

忘れ物が多い子なら、
毎日一つだけ自分で持ち物を
確認することから始めても構いません。

少しずつできることを
増やしていけばよいのです。

そして、
できなかったときには叱るのではなく、
どうすればできるようになるのかを
一緒に考える。

子どもが自分で挑戦しようとする気持ちを、
大人が支えてあげることが大切だと思います。

まとめ|入学までの半年間で大切にしてほしいこと

2027年4月の小学校入学まで、
残り約半年です。

今回紹介した5つの生活習慣を
振り返ってみましょう。

① 自分のことを自分でやってみること

② 人の話を聞き、自分の気持ちを伝えること

③ 時間を意識して行動すること

④ 自分の持ち物を管理すること

⑤ 分からないことや困ったことを伝えること

どれも、
特別な教材がなければ
身につかないものではありません。

毎日の生活の中で、
少しずつ経験を積み重ねていくことができます。

私は、
子どもが成長するためには、
大人が何でもやってあげるのではなく、
子ども自身が挑戦できる機会をつくることが
大切だと考えています。

もちろん、
必要なときには
手助けをすることも大切です。

しかし、
先回りして
すべてを解決してしまうのではなく、
子どもが自分で考える時間を
大切にしてほしいと思います。

小学校入学までに大切なのは、
何でもできる子になることではなく、
自分でやってみようと思える子になること。

その気持ちこそが、
これから始まる小学校生活や
学習を支える大切な力になっていくのでは
ないでしょうか。

未来舎では、
子どもたちが自分で考え、
自分から学ぶ姿勢を大切にしています。

また、
NEXT佐古の学童でも、
宿題や学習のサポートだけでなく、
さまざまな遊びや体験を通して、
子どもたちが自分で考え、
行動する力を育てていきたいと考えています。

小学校入学を控えるご家庭にとって、
今回の記事が毎日の関わり方を
考えるきっかけになれば幸いです。

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原田恭兵
専門家

原田恭兵(塾講師)

学童塾 (株)未来舎

子ども達一人一人をよく見ること、いいところがあったらすぐ褒めること、コミュニケーションをしっかり取ることを重視しています。だからこそ、それぞれの伸ばすべき個性を生かし、人間力と学力を育みます。

原田恭兵プロは四国放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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