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コラム

パーフェクトトップを塗る前にちょっと待った!④

2019年1月7日

テーマ:溶媒(溶剤)とは

コラムカテゴリ:住宅・建物

新年あけましておめでとうございます。

2019年はどんな年になるのか、楽しみですね(*^^*)
私は初詣に行ってきました!
今年も見事大吉でした!今年始まったばかりですが2020年のことを考えながら生きてください。と書いていました(笑)

今年も宜しくお願い致します。

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◍溶媒(溶剤)
溶媒(溶接)とは、顔料と展色剤を溶かして(もしくは液体の中にとけているように見える状態)液状にし色々なものに塗れるようにするためのものです。
なお、塗布後に溶媒(溶剤)は蒸発して空気中に消えますが、この蒸発時の臭気や蒸発時間(乾燥時間)は溶媒(溶剤)によって異なります。
塗料中にどういった溶媒(溶剤)が含まれているかで、乾燥した塗料の耐久性に若干影響を及ぼすということを覚えてください。

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●溶媒(溶剤)有機溶剤※強溶剤
塗料中の溶媒はトルエンやキシレンといった、シンナー系のものを使用しています。
昔ながらの方法で強固な密着力を得やすいですが、臭いが非常に問題視されている。


【酸素乾燥】
溶媒が蒸発していく過程で、化学反応がおこり空気中の酸素と塗料の樹脂が密着していくと一体化した強固な塗膜が形成される。

塗装直後は空気中の酸素が溶媒中で樹脂ポリマーと接触すると重合反応してきます。(化学変化的なものです)

樹脂ポリマーが空気中の酸素と重合反応し、からみ合うように一体化していきます。

塗膜中の樹脂ポリマーが一体化して塗膜が生成されます。

【重合乾燥】
塗料を塗る前に「硬化剤」と呼ばれる薬剤を入れて攪拌(かくはん)させた後に塗ります。
塗料の樹脂が硬化剤として化学反応をしながら密着していき、溶媒が蒸発していく過程で塗膜が強固に一体化する。
この方法が一番強固な密着性を発揮するといわれています。
非住宅向けの工法などでは今でも多く使われているが住宅向けの塗装には向かない。

硬化剤投入後、攪拌機でしっかり攪拌して硬化剤をまんべんなく混ぜます。

塗装直後は硬化剤が溶媒中で樹脂ポリマーと接触すると重合反応していきます。(化学変化的なものです。)

樹脂ポリマーが硬化剤と重合反応しながらからみ合うように一体化していきます。

塗料中の樹脂ポリマーが一体化して塗膜が生成されます。
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※溶剤系の溶媒の最大の弱点※
もちろんシンナー系の蒸発臭です。
乾いたように見えても塗料中に若干残っており、長期間に渡り微弱の臭いを発します。
また塗料業界自体が大気汚染の原因となるVOC規制に取り組んでいるため環境面からも敬遠されがちです。
VOCは揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds)の略称で、有機溶剤全般に言えることと考えていいと思います。

この記事を書いたプロ

中山晃祐

塗装工事のプロ

中山晃祐(株式会社中山コーティング)

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