住宅・店舗のウィルスを分解除去します。
前回のコラムでお話したケレンで錆を落としたら、錆止め塗料を塗布して再び鉄鋼面が空気に触れないようにします。
錆止め塗料とは、金属の腐食を防ぐ効果のある塗料を指します。
金属の表面に皮膜を形成し、錆の原因である水や酸素を遮断・除去することで錆や腐食を防ぎます。
塗料の成分は顔料・樹脂・溶剤・添加物などで構成されていますが、錆止め塗料は防錆効果のある添加剤を使用することで錆止め効果をもたせています。
かつての錆止め塗料は鉛系やクロム系が中心でしたが、近年は人体への影響や公害の問題から、鉛クロムフリーの錆止め塗料の開発が進んでいます。
代表的な錆止め塗料の樹脂の分類ではエポキシ樹脂系、油性系、合成樹脂系、フェノール樹脂系、エッチングプライマーなどがありますが、近年の主流はエポキシ樹脂系です。
____錆止め塗料の色は赤茶色だけじゃない_____
錆止め塗料の色は赤茶色系がよくみられます。
それは、かつて主流であった鉛系の錆止め塗料の原料となる鉛丹、亜酸化鉛、塩基性クロム酸鉛が赤い色をしているからです。
しかし、近年は公害問題などから鉛を含まない成分の塗料も増えてきており、それに伴って錆止め塗料の色の種類も増えてきました。
____錆止め塗料は油性系とエポキシ樹脂系に大別される_____
錆止め塗料には油性系とエポキシ樹脂系があり、油性系にはJIS規格で主に油性系(1種)、合成樹脂系(2種)があります。
一般的に錆止めを2回塗する場合は1回目に1種、2回目に2種を塗ることが推奨されています。
A:油性系(1種)
乾燥に時間がかかりますが、膜層が厚いため防錆性に優れています。
作業性の問題などから、最近ではほとんど使用されることはありません。
B:合成樹脂系(2種)
乾燥が早く、仕上がりもいいですが油性に比べて防錆性はやや劣ります。
C:エポキシ樹脂系
エポキシ樹脂系の錆止め塗料はエポキシ樹脂に錆止め添加剤を入れたもので、付着性、防食性、耐久性に優れ、防錆効果が高いです。