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知らなきゃ損する!最高の屋根5選 1&2

上谷幸祐

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テーマ:設備・仕様

第2位 段違い屋根


最高の屋根ランキング第2位は、段違い屋根です。

段違い屋根は、これもその名の通り屋根が段違いになっている屋根形状です。
差し掛け屋根や、招き屋根ともいわれます。
切妻屋根を一段ズラしたような形状が多いですが、片流れ屋根を1段ズラしたような形状もあります。段違い屋根の最大のメリットは、室内空間を表情豊かにできることです。

他の屋根形状は、外観のデザイン性や、メンテナンス性を考慮して、屋根を選ぶことが多いですが、こちらの段違い屋根は唯一、室内の間取りとの相性も考慮する屋根形状となります。

どういうことかというと、例えば段違い部分の外壁面に窓を設けることで、室内に採光を取り入れたり、重力換気を促せることもできます。また、小屋裏空間を利用して、各部屋の天井の高さを変化させることで、その部屋の特徴にあった使い方ができるなど、まさに家づくりの醍醐味のような設計をすることができます。

それ以外にも、最近のお家は、2階の廊下の面積をコンパクトにするために、ホールに部屋をぐるりと囲んでしまって、窓が全く取れないということも多いですが、段違い屋根を採用すれば、上部に窓を設置できますから、そういった場合も解決できます。

また外観においても、他の屋根よりも特徴的ですから、デザインにおいてもおススメできます。

「そんなん言うても値段が高いとか言うんやろ?」と思った方も多いと思います。
結論そうなんです。他の屋根に比べて価格は確実に高くなります。

加えて、窓を設置する際の防水処理や、断熱・気密の連続性や、上の屋根の荷重を下の構造にしっかりと伝える為の、構造設計など、気を付ける部分もたくさんあります。

ですから、段違い屋根は必ず施工経験のある工務店で施工してください。
「段違い屋根は初めてですけど、頑張ります」というような気合では、構造や雨漏れはどうにもならない部分ですのでご注意ください。

とはいっても、段違い屋根は現在約1割の方が採用されていますので、そこまで特別な仕様ではありません。ご興味ある方は、一度工務店に施工経験を尋ねてみてください。

第1位 寄棟屋根

最高の屋根ランキング第1位は、寄棟屋根です。

寄棟はクレヨンしんちゃんの家でも採用されているくらいメジャーな屋根の形状です。

20年前は半分以上の方が寄棟を採用しており、最もスタンダードな屋根といっていい形状でした。ですが、現在では、切妻(約4割)、片流れ(約3割)に次いで3番目の採用率となっています。

この寄棟の採用率が下がっている要因は、こちらも太陽光発電との相性が悪いことが挙げられます。

寄棟は4面に向いた屋根形状ですから、各方向の間に棟があります。そして、太陽光パネルを敷き詰める際に、この棟が障害となってしまいます。実際、太陽光発電との相性が最も良い、片流れ屋根の採用率の上昇に比例して、寄棟の採用率は減少しています。

もしかしたら、10年後の子供たちの家の絵は、片流れの上に太陽光が乗っているのが当たり前になるかもしれません。それはさておき、なぜそんな寄棟を今回第1位としておススメしているのか、理由をご説明します。

それは、寄棟が現在の日本の風土に、最も合った屋根形状だからです。詳しくご説明します。

寄棟は、4方に深い軒を出すことができますから、日差しを遮ることで、日射や紫外線による劣化を防いでくれます。

また、軒を低い位置までおろすことができますから、台風等の風雨に対しても、家を守ってくれます。
こういったことから、気候に対して最も効果的な屋根形状といえます。もちろんこういった特徴があるからこそ、従来の家の中で最も採用率が高かったわけですが、先ほどのように、太陽光発電のパネルを敷き詰める、という点に関しては相性が悪く、採用される数は一気に減少していきました。

しかし、実は最近では、その流れも少し事情が変わってきました。
それは、太陽光発電の導入費用や、発電した電力の買い取り価格が下がってきたからです。

どういうことかというと、以前は導入に必要な費用が高額で、買い取りの価格も高かったことから、屋根の面積に対して、できるだけ多くの太陽光パネルを敷き詰めていました。

そうすることで、導入費用をできるだけ早く回収して、余剰電力を売るということを、一番の目的としていた訳です。

ですが現在では、導入費用も小さくなり、また、それに合わせて買い取り価格も下がってきました。そうなれば、あまり費用をかけず、自宅で使用する分だけの容量を敷設する、という考えもできますから、寄棟でも十分な容量を確保できます。それに最近では、間取りの効率化が進み平屋のお家がかなり増えています。
平屋の場合は床面積が広く、一辺の長さが長くなりますから、片流れや、切妻を採用した場合は、必要以上に外壁面積が増えてしまったり、建物の高さが高くなってしまいます。つまり、寄棟を採用した方が、建築予算の面でもメリットがあるということです。ただし、まだまだ屋根だけの金額で比較して、価格が安いからと片流れや切妻の提案をする工務店もいると思います。

ですから、金額だけではなく、日射遮蔽や外壁のメンテナンス等も考慮して決めていただければと思います。

今回は、『知らなきゃ損する!最高の屋根5選』をご紹介しました。
今回のランキングとポイントをおさらいしてまとめると、

第5位 陸屋根    防水材はメンテが大変
第4位 切妻屋根   価格が安い訳では無い
第3位 片流れ屋根  屋根の向きに注意
第2位 段違い屋根  表情豊かな家づくりができる
第1位 寄棟屋根   気候に強い屋根


こういった内容でお伝えしました。

屋根を選ぶ際は、性能面に加えて価格やデザイン性など、様々な面から総合的に採用を判断する必要があります。ですから、工務店任せにしていると価格重視の屋根を採用してしまって、後からメンテナンスに苦労するかもしれません。


今回のコラムを参考にしていただいて、しっかり比較検討してください。
このコラムでは、実際の住まいづくりで、本当に役立つような情報を毎週お伝えしております

一緒に最高の家づくり目指して頑張っていきましょう。

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上谷幸祐
専門家

上谷幸祐(一級建築士)

アクアホーム

家族の「叶えたい」が詰まった理想のお家を提案。土地探しから資金計画など、家づくりの初期段階からサポートする地域密着型の工務店。公式YouTube「住まいの専門家チャンネル」の登録者数は2万人を超える。

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