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休んでいるのに疲れが取れない時に見直したいこと

下坪壮介

下坪壮介

テーマ:日々のストレスとセルフケア



こんにちは。
薫風堂の下坪です。

「休んでいるはずなのに、疲れが取れない」
そう感じることはないでしょうか。

睡眠時間はそれなりに取っている。
休日もある。
横になる時間もある。
特別に大きな出来事があったわけでもない。

それなのに、朝から身体が重い。
気持ちがすっきりしない。
頭の中がぼんやりしている。
何をするにも気力がいる。
休んだはずなのに、またすぐ疲れてしまう。

このような時、単純に「休みが足りない」と考えがちです。

もちろん、睡眠不足や過労が原因になっている場合もあります。
けれど、それだけではないこともあります。

身体は止まっていても、心や頭が休めていない。
そのために、疲れが抜けにくくなっていることがあるのです。


休むことと、回復することは同じではありません


休みの日に家にいる。
ソファに座る。
スマートフォンを見る。
テレビを見る。
横になる。

これは確かに「活動を止めている時間」です。

けれど、それがそのまま「回復する時間」になっているとは限りません。

休んでいる間も、頭の中では考えごとが続いていることがあります。

「あの連絡を返さなければ」
「あの書類、まだ終わっていない」
「明日の予定を確認しなければ」
「家族のことを考えないと」
「このままで大丈夫だろうか」
「また同じことを繰り返してしまうのではないか」

身体は座っていても、頭の中ではずっと仕事や家事や人間関係が続いている。

これでは、休んでいるようで休めません。

いわば、電源を切ったつもりのパソコンが、裏側で更新作業を続けているようなものです。
画面は暗いのに、中ではまだ動いている。
人間にも、そういうことがあります。


疲れが取れない時は、「何に疲れているのか」を見る


疲れが取れない時、まず大切なのは、疲れの正体を少し分けてみることです。

身体の疲れなのか。
頭の疲れなのか。
気持ちの疲れなのか。
人に気を遣う疲れなのか。
家族を支える疲れなのか。
仕事や事務作業の管理負荷なのか。
将来への不安なのか。

ただ「疲れている」とだけ考えていると、疲れは大きなかたまりのように感じられます。

けれど、少し分けてみると、見えてくることがあります。

たとえば、身体を動かしすぎて疲れているのではなく、ずっと気を遣っていた。
仕事そのものよりも、細かな連絡や確認に追われていた。
家族のために動いていたけれど、自分の時間がまったくなかった。
休んでいるつもりでも、頭の中に未完了の用事が残り続けていた。

このように、疲れの種類が見えてくると、必要な休み方も変わります。


「頭の中の未完了」が疲れを残すことがあります


疲れが取れない原因の一つに、頭の中に残り続ける「未完了」があります。

返信していない連絡。
提出していない書類。
整理していない領収書。
決めていない予定。
家族に確認しなければならないこと。
後回しにしている手続き。
いつか考えなければならない問題。

こうしたものは、終わるまで頭のどこかに残ります。

そして、ふとした時に思い出します。

お茶を飲んでいる時。
布団に入った時。
人と話している時。
休みの日の夕方。

「あれ、まだやっていなかった」

この小さな引っかかりが積み重なると、心は休まりにくくなります。

ですから、疲れが取れない時は、まず頭の中にあるものを書き出してみることをおすすめします。

やること。
気になっていること。
後回しにしていること。
不安に思っていること。
誰かに確認したいこと。
自分一人では決めにくいこと。

書き出すだけで、すべてが解決するわけではありません。

けれど、頭の中だけに置いておくよりは、少し扱いやすくなります。
見える形にすると、「今すぐやること」「後でよいこと」「誰かに頼めること」に分けられるからです。


気を遣い続ける疲れも、休みにくさにつながります


疲れが取れない時、見落とされやすいのが「人に気を遣う疲れ」です。

家族の機嫌を気にする。
職場の空気を読む。
相手が困らないように先回りする。
言いたいことを飲み込む。
誰かの期待に応えようとする。
自分より周りを優先する。

こうした状態が続くと、心は常に待機状態になります。

身体は休んでいても、心は休めていない。
目の前に誰もいなくても、頭の中では人間関係が続いている。

特に、家族を支える人、子育てや介護を担っている人、職場で頼られる立場の人は、この疲れを抱えやすいものです。

しかも、本人はそれを「当たり前」と思ってしまうことがあります。

「自分が気をつければ済む」
「家族のことだから仕方ない」
「仕事だから当然」
「自分だけが大変なわけではない」

そう思って飲み込んでいるうちに、心の余白が少しずつ減っていきます。


休み方が、今の疲れに合っていないこともあります


疲れには種類があります。

身体を使いすぎた疲れなら、睡眠や休息が必要です。
頭を使いすぎた疲れなら、情報を減らす時間が必要です。
人に気を遣いすぎた疲れなら、一人で安心できる時間が必要です。
未完了の用事による疲れなら、整理や仕組み化が必要です。
感情を抑え続けた疲れなら、誰かに話す時間が必要です。

ところが、私たちは疲れた時に、同じ休み方をしがちです。

とりあえず寝る。
とりあえずスマートフォンを見る。
とりあえず何もしない。
とりあえず我慢する。

もちろん、それで回復する時もあります。

けれど、疲れの種類と休み方が合っていないと、なかなか楽になりません。

頭が情報でいっぱいの時に、さらに情報を見続ければ疲れます。
人に気を遣って疲れている時に、また誰かに合わせ続ければ休まりません。
未完了の用事が気になっている時に、何も整理しないまま横になっても、頭は働き続けます。

疲れが取れない時は、
「自分には何が足りないのか」
よりも、
「自分は何に疲れているのか」
を見直すことが大切です。


香りは、休むための区切りになります




薫風堂では、アロマセラピーを心を整えるきっかけのひとつとして大切にしています。

香りが疲れの原因を消してくれるわけではありません。
未返信の連絡が消えるわけでも、家族の予定が自動で整うわけでもありません。

しかし、香りは「ここで一度立ち止まる」という区切りになります。

香りを感じる。
呼吸に意識を向ける。
肩の力に気づく。
浅くなっていた呼吸に気づく。
自分が疲れていたことに気づく。

この数分だけでも、頭の中の流れを一度止めることがあります。

大切なのは、香りを特別な魔法のように扱うことではありません。

日々の中で、
「今は少し休む時間」
「ここで仕事を終える時間」
「自分に戻る時間」
という合図として使うことです。

香りは、心を無理に変えるものではなく、心に目を向けるための小さな入口になります。


話すことで、疲れの正体が見えることがあります


休んでも疲れが取れない時、自分でも何に疲れているのか分からないことがあります。

「全部疲れた」
「何がつらいのか分からない」
「大きな問題はないはずなのに、しんどい」
「説明しようとすると、うまく言葉にならない」

そういう時、誰かに話してみることで、少しずつ整理されることがあります。

話しているうちに、
「本当はこの人間関係に疲れていた」
「家族の予定を一人で管理していることが重かった」
「仕事よりも、細かな事務作業が負担だった」
「休む時間はあったけれど、安心して休める時間ではなかった」
と気づくことがあります。

相談は、弱さではありません。
疲れの正体を整理するための力です。

薫風堂では、香りで心身の緊張を少しゆるめ、対話によって心の中を整理していくメンタル・ケアを大切にしています。


医療が必要な「疲れ」もあります


ただし、疲れが長く続いている場合や、生活に大きな支障が出ている場合は、注意が必要です。

眠れない日が続いている。
食事が取れない。
強い不安や絶望感がある。
日常生活や仕事に大きな支障が出ている。
身体の不調が続いている。
自分を傷つけたい気持ちがある。

このような場合は、医療機関や専門の相談窓口につながることが必要です。

薫風堂のメンタル・ケアは、医療行為ではありません。
心の病を診断したり、治療したりするものでもありません。

香りや対話は、心を整えるきっかけにはなります。
けれど、医療が必要な状態を代わりに扱うものではありません。

必要な時に、適切な専門機関につながることも、自分を守るための大切な選択です。


疲れが取れない時は、責めるより見直す




休んでも疲れが取れない時、人は自分を責めがちです。

「自分は怠けているのではないか」
「もっと頑張れるはずなのに」
「休んだのに回復しないなんて情けない」
「気持ちの問題ではないか」

けれど、疲れが取れない時に必要なのは、自分を責めることではありません。

何に疲れているのかを見直すことです。

身体の疲れなのか。
頭の疲れなのか。
心の疲れなのか。
人間関係の疲れなのか。
家族を支える疲れなのか。
未完了の用事や事務負荷の疲れなのか。

それが見えてくると、必要なケアも見えてきます。

休む。
書き出す。
人に頼る。
香りで区切りをつくる。
話して整理する。
必要なら医療や専門支援につながる。

疲れが取れない時は、心や身体が「今のやり方を少し見直してほしい」と知らせているのかもしれません。

薫風堂では、香りと対話を通して、心に溜まった疲れや負荷を少しずつ整理するお手伝いをしています。

休んでいるのに疲れが取れない。
そんな時こそ、自分を責める前に、一度立ち止まってみてください。

疲れには、理由があります。
そして、その理由に気づくことが、回復への第一歩になることがあります。

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下坪壮介
専門家

下坪壮介(メンタルヘルスカウンセラー)

薫風堂

アロマセラピーによる癒やしを雰囲気だけで終わらせず、癒やしを求める心の裏側にある悩みや課題を丁寧なカウンセリングによって整理。香りがもたらす安らぎの効果と併せて、ストレスで消耗した心を穏やかに整えます

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