「やることが多すぎる…」と感じるあなたへ。成果を最大化する「引き算」の思考法
こんにちは、引き算コーチングの山根浩二です。
「もっと」を追い求めるのはもうやめよう。あなたのエネルギーを1点に集中させる「引き算」の力
「もっと頑張らなきゃ」「もっと知識を増やさなきゃ」「もっと色々なことに挑戦しなきゃ」。
私たちは常に「もっと」を追い求めています。社会は、頑張ることを美徳とし、たくさんのことをこなす人を称賛します。しかし、その「もっと」は、本当にあなたを幸せにし、成功に導いているでしょうか?
多くの「もっと」は、私たちのエネルギーを四方八方に分散させ、結局、何もかもが中途半端になる原因です。まるで、たくさんの穴が開いたバケツに水を注ぎ続けるようなもの。どれだけ注いでも、水は溜まらないのです。
・「足し算」の限界を知る
何かを達成しようとするとき、私たちは無意識に「足し算」の発想で行動します。
売上目標の為に、利益が少ないと分かっている商品の販売にもチカラを入れる。
経費削減の為に、終わりのない方法探しに時間を使う。
スキルアップのために、新しい技術の習得に投資をする。
人脈を広げるために、交流会にたくさん参加する。
これら一つひとつは良い行動に見えます。しかし、すべてを同時に行おうとすると、一つのことに集中する時間がなくなり、どの行動も薄っぺらいものになってしまいます。結果として、時間とエネルギーを消耗するばかりで、質の高い成果は得られません。
例えば木工の職人さんだとすると、仏像に1時間、箱作りに1時間、骨董品修理に一時間、看板作りに1時間、縁起物作りに1時間、面つくりに1時間、合間に片付けと次の準備(経過確認と今日の製作内容の決定)で作業時間がいつの間にか終わってる。
こう聞くと、なんて無駄な時間の使い方をしているんだと思いませんか?
・成果を最大化する「引き算」の力
ここで発想を180度転換してみましょう。「何かを足す」のではなく、「何かを引く」ことで、あなたのエネルギーを最大限に活かすことができます。これが、成果を最大化する「引き算」の力です。
これは、無駄なタスクや習慣を削ぎ落とし、本当に重要なことにだけ、あなたの限られたエネルギーを注ぎ込むという考え方です。
例えば、木工職人が1日中、一つのモノの製作に集中したとしたら、作業に没頭する事も出来て生産性が爆上がりします。余計な事を考える必要がないのですから、精神的な負担も少ない事でしょう。結果的に今までの数倍製作が進むでしょう。
仕事で大きな成果を出したいなら、膨大なToDoリストの中から最も影響力の高いタスクを一つだけ選び、それに集中して取り組みます。
業務内容では一つにはならないかもしれませんけど、タスクを絞り込む事は出来ませんか?
「もっと」を追い求めるのをやめることは、決して怠けることではありません。それは、自分のエネルギーの容量を知り、最も効果的な一点に集中するための、勇気ある選択なのです。
・今すぐできる「引き算」の始め方
「本当に大切なこと」を一つだけ決める:今日、この1週間、この1ヶ月で、あなたが成し遂げたい「最も重要なこと」は何でしょうか?
それ以外の「無駄なこと」をリストアップする:その「最も重要なこと」の達成を妨げる、無駄な行動や習慣は何ですか?(例:SNSのチェック、不要な会議、どうでもいい雑談など本当は後でやっても困らない事)
意識的に「やらない」と決める:リストアップした「無駄なこと」を、今日から意識的にやめてみましょう。
最初は不安になるかもしれません。でも、心配はいりません。
多くのことを同時にやろうとすることこそが、あなたの成果と幸福感を遠ざけているのです。「もっと」を追い求めるのはもうやめて、大切な一点にエネルギーを集中させましょう。そうすれば、あなたの人生は加速し、本当に求めていた成果が手に入るはずです。



