武術の上達と下達の話から、コーチングなどの心理技法の学びを活かす秘訣

山根浩二

山根浩二

テーマ:根本解決の答えを見つける為には

こんにちは、現状変革をサポートするプロ サポートコーチ出雲の山根浩二です。

今日は、武術の話で、見つけた上達と下達という内容でコラムを、お伝えします。

これは、武術だけではなくて、コーチングにも、職人にも、仕事にも、スポーツにも通じる大事なポイントです。


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学ぶのには上達と下達がある。

上達とは小技にとらわれずに物事の根本を理解すること、

下達とは小手先の技ばかり集めることに執着して根本を理解しないことだ



お前のやり方は、いろんな流派の小技をコレクションしているだけだ。
知識は豊富になってもレベルが向上していない。
〇〇君は、一つのテーマをしっかりと持つことによって着実に根本に近づいている。

お前は何を学んでも全て自分の既成観念で使おうとするからダメなんだ、せっかくの優れた武術をお前自身がダメにしているんだ


_______


以前、メンターコーチに質問した事があります。

「以前私が参加したセミナーで、講師の方が、コーチングを提供していたけど、コーチングの技術では、解除してあげれない心理ブロックがあり、現在の心理ブロック解除の技法を学んで、色々な心理ブロック解除が出来るようになった。という話を聴きました。コーチングの技術では、限界があるのですか?」(私には、将来必要になれば、そのブロック解除の技術を学んだ方が良いのかの参考にしたかったという気持ちがありました)


メンターコーチ「良く技法のせいにするんですよね、本当は技法のせいじゃないんですよ」

私「えっ、どういう事ですか?」

メンターコーチ「(中略)心理ブロック解除は、コーチングでも出来ます。技法の限界ではなくて、その人の、あり方の限界なんですよ」


私「それって、中国武術の話で、不器用で突きしか覚えれずに、突きだけを何年も練習して、結果として、突きだけで武術で天下統一をしたという話と一緒ですか?」


メンターコーチ「そうですね、それは事実であり、メタファー(暗喩(あんゆ))なのでしょうね」



という事を学びました。

これに対して、上記の武術の話も踏まえて、今現在で考えてみると、一つの技法を学んで、ちょっと試してみて、ダメだと、これは使えないと、次の技法を学んでは試すという人は多い。

それは学んだ一つの技法を本当に見につくまで実践して、それが本当に自然に自分の動きにしみ込んで、技法の本来の効果を発揮させるというのとは、真逆で、技法を使う、自分自身を信じれていないという事にも繋がる。

沢山の華麗な心理技術を、学んだとしても、その技術を、本当に使えるレベルまで、使いこなせなければ、結局は、沢山の知識のコレクションは、持っているけれども、実際には役に立たない。

成功曲線というのがありますけど、

最初は、努力しても成果は、ほとんど感じられない程度、それが、努力を続ける中で、ある時に、グッと急上昇するタイミングが来る、そこまでの努力とのギャップを耐えて努力を続ける重要性が学べる図ですけど、同じ様な事です。

成果が出るまでに、諦めて、次の技法を学びに行ったり、小さな成果で満足して、努力を止めて、次の技法に移っていく、結局最初の技法は、初期レベルのままで、「あの最初に学んだ技法は使えない」などと思っている。

>せっかくの優れた武術をお前自身がダメにしているんだ

こんな状態にしているのは、結局は自分自身という事です。



以前こんな事もありました。

教育者と知り合い、コーチングお試しセッションをした時に、「凄い、こんなに私の中に、色々な答えがあったのですね、コーチングって凄いですね」と言われ「コーチングを身につけるには、どうしたら良いですか?」と聴かれました。

その時の私は「傾聴や質問を学んでいけば出来ますよ」程度の事しか答えられなかったのですが、その方との共通の知人で心理技法を教えている方がいるので、おそらく相談されたのかなーと思いますが、多分ですが、その知人ならば「コーチングなんて簡単だよ、いくらでも教えてあげるよ」という感じで言われるだろうなーと予想していました。


まあその後のやりとりは無いので、そうじゃないかなーという事ですけどね。


コーチングって、社内研修で教わった事があるって方は、結構出会いますし、学んだから分かってるという方も多いです。

でも「知ってる」「出来る」というのの間には、とんでもなく広い谷間があります。そしてコーチングって学び始めた時には、ラッキーパンチみたいに、凄い良かった体験をする方が多いです(だからもっと学びたいと思うんですけどね)、だけど、学べば学ぶほど、ヘタになる(上手く行かない)体験もします。

そして、それでも続ける事が出来た人が、ある時に突き抜けて、出来るようになる、という体験をします。それって、上記の話と一緒じゃないですか。

「単純なモノ程、奥が深い」という事も言われます、私の現在の理解でも、そうだと思います。


どんな意識で、やるのか?

どこに意識を向けて、やるのか?

どこにも意識を向けずに、やるのか?

どこまで集中して、やるのか?

まだまだ、沢山あると思います。


一見単純に見えるモノほど、隠されたモノを見つける余地もある訳です。

こんな話は、好きなので、いくらでも出来ますね。



上記の、

>上達とは小技にとらわれずに物事の根本を理解すること、

根本=本質 を理解していると、色々な事に応用が出来るようになります。本質は普遍的な解決策に繋がったり、そこの理解が足りない為に、問題が起こっている場合もあります。

そんな事が、セッションをしていると、普通に出てきたりします。こんな話も、必要なタイミングでセッションで、お伝えする事もあります。




ここまで読んで頂きありがとうございます。

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山根浩二
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山根浩二(ビジネスコーチ)

サポートコーチ出雲

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