東洋医学の養生は陰陽のバランスを整えること
【春が来た】
ここ数日、昼間は本当に暖かいですね。
20℃を超えたところもあるとか。
本格的な春の到来ですね!
朝夕散歩してると、ツクシが出てるのをよく見ます。
子供の頃はツクシを摘んでよく食べたんですが、最近は食べないですね〜。
【春は肝気が上りやすい季節】
さて、東洋医学的には春は「木」の季節。
これは、地面の下から芽が出て少しずつ伸びていく、そういう季節です。
「木」の特徴は上だけではなく外にも伸びていくこと。
少しずつ枝が伸び、葉が茂り、蕾がつきます。
冬の間じっと溜めておいたエネルギーを外へ外へと発散させる季節です。
そして、「木」の性質をもつ臓器は「肝」。
その働きは体の隅々まで気血を巡らせることです。
芽が出て、木々が伸びていくように、体の隅々まで冬の間蓄えておいたエネルギーを巡らせます。
これが体のどこかで滞ると肝気が鬱滞して体調が悪くなります。
【肝気は上に溜まりがち】
その性質上、肝気は上に上りやすいものです。
したがって、体の中でも上半身、特に頭に気が昇りやすくなります。
そして、イライラしたりカッカしたり頭が痛くなったりのぼせたり。
春先のこういう症状は「肝気の上逆」と呼ばれる状態です。
外に向かってのびのびとしたい春の気は、押さえつけられるのをとても嫌うんですね。
【気を巡らせるために】
気血を巡らせるためには、もちろんリラックスして心身を緩めることが大切なのですが、お風呂に入ったりゆっくり睡眠を取ったりする以外に、「体を動かす」ことがとても効果があることを忘れがちです。
毎度おなじみ「黄帝内経」には、
「春は戸外を軽く散歩するような運動から始めて徐々に体を十分動かすようにする」
とあります。
体を動かすことで関節や筋肉がしなやかに丈夫になります。
血管の収縮がよくなり、血液が体内を滞りなく流れるようになります。
有酸素運動によって体の隅々まで酸素が行き渡るようになります。
とかく現代は「体を動かす」ことを軽視しがちですが、養生の基本は必ず
「ちゃんと食べて
ちゃんと寝て
ちゃんと動く」
この3つがセットです。
犬飼いさんは犬と一緒に外に出てゆっくりのんびり散歩しましょう。
猫飼いさんは猫と一緒に日向ぼっこのあとおもちゃで遊んであげましょう。
【日光の力】
心身を整えるためには、セロトニンという神経伝達物質の働きが大きなカギとなります。
これは「幸せホルモン」などと呼ばれたりしますが、リラックス状態でないとなかなか出てきません。
また、朝起きて日光を浴びることでセロトニンが活発に出るようになります。
「黄帝内経」に書いてあるように、
「日の出とともに起きて日の入りとともに寝る」
は、生物学的にとても理にかなっています。
次回は「黄帝内経」の春の過ごし方をもう少し深掘りしてみますね。
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