「自然に生きる」とは無理をしないこと
【雨雪の偏り】
去年は我が家地方は大雪で、地域によっては積雪記録を大幅に更新して文字通り雪に埋まった年末年始だったのですが、今年は一転、暖かくて過ごしやすい冬が続いています。
東北・北陸では積雪がひどくて、電気代が普段の倍以上というニュースを見ました。
雨もそうなんですが、ここ数年1カ所にドカッと降って、地方によっては全然降らないという天候が多いですね。
日本だけではなく、世界的にその傾向がありますから、やはり温暖化の影響なのでしょうか。
【陰陽の偏り】
さて、天候の偏りも、東洋医学的には陰陽の偏りと考えることができます。
そして、陰陽には次のような4つの特徴があります。
・陰陽は対立する
この世の中のものは、全て陰と陽の2つに分けられ、それらは対立しています。
・陰陽は制約する
陰と陽はお互いに相手が暴走しないようにバランスを取り合っています。
・陰陽は互根する
陰と陽はどちらも相手がいないと存在できないため、互いに依存し合っています。
・陰陽は消長する
陰陽は相手によって変化します。
陰が増えると陽が減り、陽が増えると陰が減ります。
中医学の考え方では、もともと「太極」という宇宙の中心があり、そこから陰陽が生まれたという説を唱えています。
陰陽は物事の裏表なので、片方だけでは成り立ちません。
そして、本来は相手が暴走しないようにバランスを取り合っているはずなのですが、これがうまくいかなくなると自然界では天候が乱れ、体は不調を来すということになります。
【体の陰陽を見る】
自分の体が冷えているのか熱っぽいのかを見極める。
これは陰陽のバランスがどちらに傾いているのかを見つけて、それに応じた養生をする基本となります。
ものすごく簡単な見方では、
・顔が青白い、手足が冷えている、体が震えている、温かいもの・ところを好む、舌が白い・・・
このような症状が出ていると体は冷え=陰の側に傾いています。
・顔が赤い、肌が熱っぽい、手足がほてる、冷たいもの・ところを好む、舌が赤い・・・
反対にこのような症状のときは熱=陽が過剰になっています。
犬猫の場合は顔色や舌で判断するのは難しいのですが、手足の冷たいか熱いか、尿の色が薄いか濃いか、目や歯茎などの粘膜が白っぽいか赤いか、便が緩いか便秘気味か、などで陰陽の偏りを見ます。
【陰陽を整える】
陰陽の偏りが見られたら、これを整えるのが養生の基本のキでしたね。
特に家庭での養生は、
「冷えてたら温める、熱っぽかったら冷やす」
これがまずは一番簡単な対処法で、自分の体だけではなく子供さんやペットにも使えます。
お灸は体を温めるために簡単にできるケアですが、お灸じゃなくても体を温めることができるものであれば、何でも活用できます。
たとえば、ドライヤー。
ドライヤーの風を嫌がる子でなければ手っ取り早く温めるのに使えます。
逆に、体を冷やすためには保冷剤のようなものを直接体に当てます。
このときに大事なのは、
「内臓を冷やさない」ということです。
つまり、外からは冷やしてもいいのですが冷たいものを飲み食いさせるのはあまりよくないということです。
熱があると氷やアイスクリームを好んで食べたりしますね。
実際、体がほてっていると冷たいものを食べるのは気持ちいいのですが、量は控えめにしてあげましょう。
内臓を一気に冷やすとお腹が下って脱水になってしまう恐れがあるからです。
何事もバランスを見ながらほどほどに、が大事ですね。
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