飼い主とペットの体調はお互いに影響し合う

山路美晴

山路美晴

テーマ:人と犬猫

飼い主の体調が悪くなると犬も体調を崩す


以前、私が体調を崩して2日ほど寝込んだときのことです。

発熱も呼吸器症状もなく、ただ頭痛とめまい、吐き気がひどくて起きられなかったのですが、時節柄もし新型コロナ感染で入院になったらどうしようかと焦りました。

幸い、3日目には起きられるようになったのですが、症状がないからと言ってコロナ感染ではないと言い切れませんし、とりあえずしばらく家でじっとしていました。

私は昔から体があまり丈夫ではないので、頭痛がひどかったりめまいがして起きられないと言うことがよくあります。
ですから、今回もそういう症状だろうとは思っていましたが、こういうご時世ですとちょっと体調が悪くなっても不安になりますね。

私が寝込んだので、我が家の犬猫の世話を家人に頼んだのですが、私が2日間全く顔を見せなかったのが心配だったのか、うちのおっさん犬が元気がなくなり、下痢になってしまいました。

食い気命で何を食べてもお腹が緩くなることがなかったうちの犬ですが、私が寝込んで3日目の朝、主人が「犬が飯を食わへん」と言ったのでびっくり!

その後、下痢と軟便が3、4日続きました。
その間お灸をしたり小豆パックで温めたり、ご飯を変えたりして看護。
それが効いたのかどうかですが、今はすっかり元気です。

飼い主が元気にしてないとペットにも影響が出ますよね…


犬の具合が悪くなると飼い主も体調を崩す


それとは逆に、犬が前庭疾患ですっかり元気がなくなったとき、私も体調が悪くなってしまいました。
看護で疲れると言うだけでなく、心配することそのものが体調に影響するんですね。

東洋医学では感情と体調は密接に関わり合っていると考えます。
まさに「心配は猫をも殺す」ですね。
現代医学ではこれを「ストレス」と言う考え方で説明しますが、根っこは同じだと思います。

こんなとき、自分をリラックスさせるものが武器になるのですが、「お灸」はまさに最強の武器の一つです!
私も犬もお灸をすることで気持ちが落ち着き、熱によって気を補い、血行がよくなったことが回復に繋がったと思います。

お灸・・・いいですよ〜
せっかくなのでうちの犬猫のお灸の動画を張っときますね。




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山路美晴
専門家

山路美晴(獣医師)

滋賀ペット治療院

鍼灸・整体など東洋医学に基づく診療で、動物本来が持つ“自分で治ろうとする力”を引き出す。ローラー鍼などの「刺さない鍼」やお灸を用いて、家庭でペットのケアを行う講座を各地で開催している。

山路美晴プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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