第6章 宇宙へ 『2.世界は一つに』

大澤秀行

大澤秀行

テーマ:人間とは何か


【精神分析は精神科学に基づき心の病を癒し人間の謎を解き明かす】

第6章 宇宙へ
『2.世界は一つに』


地球の死期を早める自我欲「私」



米国大統領トランプ氏は、何かに急きたてられるようにして、世界中のあちこちで紛争を巻き起こそうとしている。恰もそれは地球を早急に壊して、火星への移住を早めようとしているかにしか見えない、早急で無謀な行為としか見えない。

地球の滅亡を早めようとする意図は何か。それは自我欲である。人類というWeではなく、I の欲だけで物事を判断し、世界に対峙しているトランプの自我は、余りにも「私」の欲を米国という国を盾と大儀にして、果たそうとしている様にしかうかがえない。太極から地球や国を見ているとは、到底思えない所業をし続けている。

このままでは地球の死期を早めるだけだ。地球上から紛争が収まるのではなく、益益その地域と数を増し、収まる気配すらない。そこでは多くの人々が犠牲となり、亡くなっている。最早一刻の猶予もなく、武器を捨てて対話による解決に向かわなければならない。


仮想コミュニケーション



しかし、対話に必要なコミュニケーション能力に欠けた現在、インターネット上のSNSの情報のやり取りは、決して会話ではない。各自の情報交換や伝言でしかない。交流などしていない。何故なら、顔も見えない、成り済ましが出来るのでは、交流とは言えない。会話は、話し手の顔と表情を見ながら、想いを伝え、共感が生じてこそ会話である。それに理解が伴って対話という。

人間同士が対話しなくなってから紛争が増えた。インターネットにより、世界は一つになったが、それは情報網が整備されただけで、心が繋がった訳ではない。インターネットは人間の幻想を形にしただけで、そこに意味はない。コミュニケーションという幻想が形になったのが、仮想コミュニケーションのSNSである。そこに、人と人との心の繋がりはない。

人の幻想は、いつでもどこでも人と人とが会話できて、独りぼっちの孤独感に苛まれないようにする防衛として、構築した形式で、そこに意味はない。形式に救われているだけの幻想に浸って仮想連帯で生き延びているのが、今の人類である。

太陽系の中の地球という概念を捨てて、これからは宇宙銀河系の一惑星として把(とら)えることのシフトが必要である。それが行われれば、必然的に地球人として一つになる。現在は国と国の境によって人種と民族に分かれ、文化と言語と宗教が人類を分節化している。その仮想現実のインターネットにより世界は一つになった感があるだけで、実質は未だに国境は存在し、民族独立軍は後を絶たず、紛争の火種になっている。


世界は一つに「地球国」



この様な分断された世界地図は、いつになったら、何によって一つになることが出来るのだろうか。甚だ疑問である。人類はその解決案を未だに見出していない。国連があっても、それは形式だけで、機能はしていない。それはまるで、「人類は平和を目指しています」の言い訳程度の意味しかない。

そんな平和幻想にうつつを抜かしている国連を尻目に、各地で殺し合いが起きている。国連が絶対者の地位と権力を持たない限り、地球は一つになれない。本来地球は国連を主・君主として地球国にならなければ、生存していけない時代に入ったことを認識すべきである。

世界が国教と民族を捨てて、地球国になれた時、真の平和がこの地上に実現する。その日が先に来るか、将又滅亡が先に来るのか、まだ猶予は残されている。果たして人類はどちらを選ぶのか。決断はいつ訪れるのか。残された時間はまだたっぷりあるのか。すべてのカウントダウンは始まっている。自然環境破壊が先か、人類の決断が先か。全く予測がつかない。

これまでセラピーと精神科学は、人間の精神が如何なる運命を辿るのか、それを科学によって構造論的に理解してきたが、今やそれも地球あって、人類あってのことで、最早一刻の猶予もない窮地に立っていることを自覚すべきだ。


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大澤秀行
専門家

大澤秀行(精神分析家)

合同会社LAFAERO1(ラファエロワン)

精神分析家として34年の臨床実績があり、現在もメールや電話も合わせると、一日平均10名の精神分析によるセラピーを行っている。

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