鏡像関係は、絶対的孤独な人間の寂しさと孤立感を癒す
五月から若葉が色づき始め、梅雨のシーズンになると色とりどりのあじさいの花が水を含み彩り艶やかで美しいですね。
あじさいは育った土壌によって、青やピンク、紫などさまざまな色の花を咲かせます。
人もあじさいと同じように育った土壌、つまり環境によってそれぞれの色、性格が形成されます。
ここでは、環境が及ぼす性格形成の説明と、理想の性格になれることをお伝えします。
今からでも性格は変えられる
どこの地域で、どんな家庭で生まれたのか。兄弟は居るのか居ないのか、友人との関係は、など、性格形成には自分をとりまく環境が影響しています。
特に家庭環境が与える影響は大きく、その中でも母親は一般的に子供の一番身近に居て世話をし、接触時間が長いので、非常に大きな影響を与えます。
基本、性格は、母親の性格、養育史、価値観、教育理念、道徳観、経済状況、夫婦関係などが、養育態度に反映される中、母親の養育態度とそれを自分がどのように受け取ったかという、母子関係の相互作用により、形成されていきます。
仮に幼少期、母の養育態度が否定的だったり、支配的(何でも母が決める、してくれる)であれば、子供は自分に自信が持てず、従うばかりで自ら行動することはしなくなり、いわゆる消極的な性格になります。
そして一般社会において、会社では商談や会議などで自分の考えが発言できない、プライベートで友人に対しても、自分の行きたい場所も言えず単に相手任せになってしまう。
「こうだと思います」「あそこ行きたい」など、自分の意見を呑み込んでしまいます。
内気で恥ずかしがり屋な性格を治したい20代女性
大事な商談やプレゼン、好きな人の前など、「恥ずかしい」という気持ちになって、引いてしまう性格を治したいという依頼でした。
養育史や気になったこと、見た夢などセラピーしている中で、小1の頃に母に言われたことを憶いだされました。
-エピソード-
お母さんと一緒にTVを観ていると「あんたみたいね」と言われた。その主人公は、みんなと違うことを言って笑われている女の子。
「えっ?」とお母さんを見ると、笑いながら「だって、あんたもおかしなこと言うじゃない」
お母さんは「あなたは○○だから」と何でも決めつけて言う人でした。彼女はその中で「私はおかしなことを言う」を、自分だと摂り入れました。それほどショックを受けたのです。
そのため、自分の考え、言うことはおかしいのではないかと、自信を失いました。「周りの人にどう思われるかな」「笑われないかな」「迷惑にならないかな」など思いめぐらし、自ら何も言えない、動けない、内気で恥ずかしがり屋な性格になってしまいました。
セラピーで、「あなたは、何一つおかしなことは言っていない、至極普通だ。正常だ」と伝えました。そして、内気で恥ずかしがり屋な性格を、反動形成ではない、本来の自分を活かした理想の性格へと、第一歩を踏みだされました。
環境を変えて、理想の性格へ
性格を変えたいと悩んでいるあなた、今の性格から理想となる性格へ生まれ変わりませんか。これからの環境としての場がセラピーにはあります。
あなただけの素敵な花は、何色ですか。
⇒ 個人セラピー
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