鏡像関係は、絶対的孤独な人間の寂しさと孤立感を癒す
「事実」と「真実」、「現実」「解釈」「真理」これらの言葉は、出来事について表現しているという共通点があるため、本来の意味とは違った意味で使われる傾向があります。
◎事実とは、
結果、再現できる対象が事実。
◎真実とは、
自分(主体)の欲望の名の下に運動し続け、実際に現実で顕現できること。
真理無き真実は真実ではない。
◎解釈とは、
真理が介入しないすべて。それはその個人の考え。一つの出来事に100人居れば100通りの解釈が存在する。
◎真理とは、
見える物質ではなく目に見えないもの。しかし、その奥に必ず存在している、普遍性。
◎現実とは、
事実・本質・真理・真実・解釈、この五つで構成されたもの。この全体像。
ここでは、これらの詳しい意味と違い、さらに例をあげて具体的にわかりやすく解説しています。
<実例>
30代男性、職場での事 「後からメモを読んでも分からない」 「でもメモを見返して仕事ができるように、上手になりたいと思う」 この一文は、メモを書いてもっと仕事を理解して、仕事をしよう、と、 彼は、仕事を理解してもっと手際よく効率よく仕事がしたい、と、言っています。
彼を例に事実、真実、真理、現実、解釈をお話しします。
事実とは
彼の仕事の事実は、自分が思ったように仕事ができていないこと。
自分が理想とする効率が100とすれば、事実は60%しかできていないとします。
すると60%とは結果で、事実は言い換えると結果であり、データーと言えます。
結果、データーは、再現できます。再現できる対象が事実です。
事実とは現場に居た人しか判りません。そのため、いくらでも改ざんし得る可能性、危険性を持っています。だから不正が成立するのです。
真実とは
「メモを見返して仕事ができるようになりたい」と語り、真実を伝えています。主体の欲望、目標、理想の自分を語っています。
それは思い通りにならない自分が現実にあるから動機が発生しました。こうなりたい私、理想に向かう前へ前への心の運動が始まった、と語っています。
この場合の真実は「向上心」です。
向上心を持たなかった場合は上司に「60しかやってないぞ」と叱咤されて終わります。
しかし、彼は「否、自分はまだ向上したい」という、真実を持っています。
では、なぜ彼は向上心という言葉に発展できたのか。
それはそこに真理があるからです。この真理を持っている限り、真理の声が聴こえる限り、真実が顕現します。
だから真理の無い人に真実はありません。
真実の意味「私とは何者か」
真理が判らない限り真実に辿り着くことはありません。その真実とは、「私は何者か」判ることです。
それは言い換えると、自分は何を欲望しているのか、自分は何を目標としてそこに向かっているのか。目標に向かった私の真実、その目標に向かう私とはいったい何者なのか。
これがしっかりと明確に自分の中で、文字で書き表せたとき、私は「私という真実」に出会います。
真理とは
「真理は文字を以て顕現する」
真理は言語にあり、言語が真理のある場所です。真理は真実を支えています。
しかし、真理そのものは存在するわけではありません。
物質であるという前提に立ち存在していれば、
光や太陽のように差別なくすべての人に平等に、真理は降りかかっているはずです。
しかし、残念ながら物質ではありません。
では何でしょうか?
真理とは、我々が見える物質ではなく目に見えないもの。しかし、その奥に必ず存在しているもの。三次元で捉えられるような存在様式ではありません。
真理がこの世に出現する形式をインスピレーション、啓示を受けた、ひらめきを受けたなどと言います。
彼はこういう気持ちになったのは、3か月前に新しい上司が来てからだと言いました。
上司と話し、そこで啓発されました。
その上司がやる気の無いいい加減な人なら真理の啓示は降りてきません。やる気があって向上心のある人だから、上司と会話して「向上心」という真理の言語が降ってきました。
解釈とは
真実から真理を抜いたもの、「私の解釈」です。だから自由にいくらでも解釈できます。
そう事実を一つ読み解きました。それは合理的な原因、動機をくっつけて現象を説明しているだけです。だから真理のない語る真実は解釈にすぎません。
真理を知らないがために、現実の中心に解釈が来てしまいます。
すると事実をある側面から見てしまうために、誤解や思い込みが生じます。
果ては冤罪が起きることもあるのではないでしょうか。
現実とは何か 現実の構造「事実・本質・真理・真実・解釈」
【現実の構造】
1.事実:実際に再現できる、結果・データー
2.真実:事実をまた新たな現実へと変容させようとし、顕現できる。真理が支えている。
3.真理:真実を支える、1つに1つのことを指し示す
4.本質:真理と事実の中間地帯にある。真理を孕んだ事実、事実と真理半分づつの状態
5.解釈:真理が無い、その人の一つの合理的な考え
これら5つのことがある全体を現実と言います。
真理が顕現される場、思考が物質化する場が現実です。
真理がなければ反復するだけで自分(主体)が無いので、肉体のみが生息する場です。
まとめ
事実・本質・真理・真実・解釈、それぞれの違いと意味を理解し、様々な出来事など誤解のないように過ごしたいですね。
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