交際相手(パートナー)をストーカーにしない方法

神田正範

神田正範

テーマ:男女の防犯

非通知着信

ストーカー行為等の規制等に関する法律(通称:ストーカー規制法

この法律は、ストーカー行為を処罰する等ストーカー行為等について必要な規制を行うとともに、その相手方に対する援助の措置等を定めることにより、個人の身体、自由及び名誉に対する危害の発生を防止し、あわせて国民の生活の安全と平穏に資することを目的とする。
何やら回りくどい言い回しですが、ストーカーを規制する法律(目的)の原文です。男女間のトラブルが殺人事件に発展し、社会問題になったことから作られた法律で、施行後も法律で規制された行為での逮捕や暴行・傷害・殺人にまで至った事件が相次いでいます。そもそも、男女間のトラブルが付きまといやメールの大量送信、脅迫、暴行などの暴力行為に至るのでしょうか。日常の何気ない会話の中に大きなヒントがあると考えます。

結論の無い会話が引き金!?

人は、脳からの指令がないと指1本動かせない生き物です。そして、目や耳から入った情報を論理的に処理するのが左脳、イメージとして処理するのが右脳、そして両者をつなぐ脳梁があります。一般的に、男性の多くは左脳を良く使い、女性は右脳を良く使うと考えられています。また、左脳と右脳をつなぐ脳梁が女性の方が発達しており、女性特有の「ながら(○○しながら)」を生み出しているとも言われています。そして、脳の使い方が会話や思考に大きな影響を与えているそうです。

女性が三人集まると「かしましい」と言いますが、女性の賑やかで楽しいお喋りを男性は理解できない事をご存知ですか。男性の口からは「くだらない!」など批判めいた言葉をよく耳にしますが、実は内容が理解できていないのです。つまり、論理的に考えがちな男性にとって、一度に多くの情報を処理できる女性のお喋りは、的が絞りにくく物語にしにくいもので、理解しづらい事で苛立ちへと感情が移行してしまいます。「何、怒っているの?」聞きなれた女性の言葉です。しかし、「くだらない!」「何、怒っているの?」では、意思の疎通が無い会話になっていませんか。

また、女性の会話には、結論を必要とするものとしないものが混在しており、男性には理解し難い内容であることを理解してください。そして、嫌われたくないという強い思いが、理解できないストレスを倍増させ、爆発して暴力に繋がっていきます。もちろん、暴力を肯定するものではありません。

パートナーを知る思いやりが大切

ストーカー行為をすべて解決・防止できる方法ではありませんが、パートナーを知り、言葉を共有するなど理解を深めることは重要なことです。理解できない内容は質問し、聞かれたら応える。時間は掛かりますが、互いを良く知るためには、最良の方法です。「くだらない!」と意地を張る前に「教えて!」、「何、怒っているの?」と対峙する前に「どうしたの?」とパートナーを思いやるやさしさが、暴力行為を未然に防ぎます。また、互いを知ろうとする行為は、積み重ねることで信頼感が増していき、女性の心配事である「浮気」も減ると考えられます。が、保証するものではありませんので、ご注意ください。

悩みはひとりで解決しようとしたり、友人や両親などに相談しても解決はできません。他人のアドバイスは参考に止めることをお勧めします。悩みはパートナーに打ち明け、問題を共有し、伴に考え、伴に悩み、解決しなければならないものです。婚姻の有無に関わらず、大切なパートナーなら、まずは知ることです。そして、解らない事を自分の思い込みや経験で決めつけずに、聞くことです。もし、聞くことで嫌われるようなことがあれば、自分の思いが伝わっていない証拠です。パートナーは、最も身近な「鏡」ですので、自分が美しく映るように、心を込めて、丹念に磨いてみてください。怠けてしまうと、信頼できるパートナーも危険なストーカーに変貌してしまうかも知れません。

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神田正範
専門家

神田正範(防犯コンサルタント)

犯罪予防研究所

警備会社で培った防犯の知識と情報、危険から身を守る防災と時代が求めるバリアフリーの調和を軸にした対話型セミナーが得意。目からウロコの話題と防犯意識の他、より良い暮らし方が見つかると好評を得ている。

神田正範プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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