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税理士を選ぶ際、皆さんはどのような基準でお探しになるでしょうか? 知り合いから紹介してもらったり、ネットで探したり、色々なケースがあると思います。しかし、あえてお伝えしたいのは、最初の税理士選びは慎重に行う必要があるということです。
何故なら、税理士は税務申告だけではなく経営支援やアドバイスをもらえる等、時には経営者の片腕的な存在にもなってくれることがあるからです。今回のコラムでは、信頼できる税理士を選ぶ基準について、3つのポイントをお伝えしたいと思います。
1 経営全般の支援が出来るか
創業者や起業したての経営者は、やらなければならないことが沢山あると思います。そんな時に強い味方となるのが税理士です。
経営者は、創業から1年以内にやってくる納税申告に向けて、早い段階で税理士と顧問契約を結ぶことが多いため、税理士が最初の「外部のアドバイザー的な存在」になることが多いようです。
もし「税金の計算は出来るけれど、それ以外は出来ません」という税理士と顧問契約を結んでしまったら、創業したての経営者は不安になってしまうでしょう。
この場合、経営全般の支援が出来るかどうかは、税理士の腕の見せ所。
つまり、税理士を選ぶ基準として、経営全般の支援が出来るかどうかは非常に大切なのです。
2 得意分野の確認をする
税理士と言えども、全ての分野に精通している訳ではありません。医師の世界を見ても、眼科、整形外科、皮膚科などのそれぞれの専門医が存在します。これは税理士でも同じことが言えます。例えば、経営支援に強い税理士、相続に強い税理士、外国の税務に強い税理士などが挙げられます。
それゆえ、税理士を選ぶ際にはそれぞれの得意分野を確認することをお薦めします。
3 大きい事務所だから良いとは限らない
税理士を選ぶ際には、税理士が所属している事務所の規模の大小が気になることでしょう。そして「大きな事務所の方が安心できるのでは?」と思っている方も多いでしょう。
実はそうとも言い切れません。
例えば大きい事務所の場合、税理士が多数在籍し、実績が豊富で安心できると思うかもしれませんが、担当についた税理士が必ずしも実務を積んでいるとは限りません。しかもその担当者とやっと慣れてきたところで、異動や退職で担当が変更になるケースも多々あるようです。
また、大きな事務所ほど、人件費や設備費などが契約料に上乗せされて、顧問料が高くなる傾向にあると言われています。
対する小規模な事務所の場合は、どうでしょうか。基本的に所長が中心となり相談に乗ってくれる上に、大手の事務所に比べ顧客とより密接な関係を築いているところが多いようです。
但し、小さい事務所の場合、所長が病気などで休業してしまった場合には、急に業務が滞ってしまうといった事態に陥ることも否めず、大きな事務所であれば、すぐに代わりの担当者がついてくれる可能性があります。
どちらに於いても良し悪しはありますので、事務所の規模だけにとらわれて税理士を選ぶのではなく、事務所の方針や人柄などをしっかり見極めるようにしましょう。