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牛乳をやめた方がよい4つの理由

野口由美

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テーマ:病気、症状の解説

「牛乳製品を控えてください」と伝えると、驚かれることがとても多いです。

牛乳はカルシウムが豊富で、からだによいとされているからでしょう。

けれども、実は問題の多い食品なのです。

乳製品は、小麦粉同様に未消化になりやすいことから、腸管を傷つけ、栄養素吸収低下をもたらします。

そのため、不調の方には避けていただきたい食品なのです。

消化しにくいカゼイン

牛乳の主なタンパク質は、カゼインとホエイの二種類です。

ホエイは消化しやすいのに対して、カゼインは消化しにくいタンパク質です。


カゼインは牛乳タンパク質の80%を占め、ホエイは20%ほどです。

そのため、カゼインを多く含む牛乳は、ヒトにとって消化しにくい食べ物なのです。

ヒトはα-カゼインを消化できない

さらに含まれるカゼインの種類も異なります。

人が消化できるカゼインは、主にβ-カゼインですが、牛乳は、人が消化できないα-カゼインを多く含んでいます。

そのため未消化のまま腸に入り、腸粘膜を傷つけ、炎症をおこします。

その結果、リーキーガット症候群(腸管壁浸漏症候群)となり、未消化物質や細菌が体内に侵入し、炎症・アレルギー反応を引きおこすのです。


さらに、α-カゼインは消化できないため、アレルゲンとなり、遅延型アレルギーの原因にもなりえます。

中毒性、依存性がある

さらに問題なのは、カゼインが神経症状や中毒性をもたらすという点です。

カゼインはカゾモルフィンという未消化ペプチドに分解され、血液脳関門を通過し、脳内に入りこみ、脳神経細胞のオピオイド受容体を刺激して、モルヒネ様作用を引きおこします。

すると脳が興奮し、強い不安感や、聴覚過敏など精神神経症状を誘発します。
さらにオピオイド受容体を刺激して、モルヒネ様作用が現れることから、中毒性、依存性をもたらします。


「牛乳を毎日ゴクゴク飲んでいる」、「毎日、カフェラテが欠かせない」方は、牛乳に中毒、依存しているのかもしれません。

カルシウム・マグネシウムのバランスが悪い

カルシウムを多く摂りすぎると、マグネシウムの排泄が増えてしまうため、カルシウムとマグネシウムは2:1の比率で摂り入れるのが望ましいとされています。


ところが、牛乳のカルシウム・マグネシウム比率は10:1です。

カルシウム含有量が非常に高く、マグネシウムとのバランスが悪い食品なのです。


牛乳を飲むと、急激に上昇するカルシウム濃度を調整しようと、自分の骨を溶解させて、マグネシウムを調達しようとします。

このため、牛乳などの乳製品を摂ればとるほど、骨の溶解が進むことになります。


骨粗鬆症予防のためには、むしろ、牛乳や乳製品は避けたほうがいいのです。

牛乳をやめてオーツミルクや豆乳を選ぶ

牛乳を避けるということは、チーズ、ヨーグルト、生クリームや、これらを用いたパン、お菓子などにも注意が必要になります。

このような、乳製品を避ける食事法はカゼインフリー(CF)と呼ばれています。


牛乳を用いる代わりに、オーツミルク、アーモンドミルク、ライスミルク、ココナッツミルク、ココナッツクリーム、豆乳などを利用するとよいでしょう。


山羊のミルクやチーズは、α-カゼインが少ない、母乳と似た成分になので、安心してとることができます。


バターはほとんどの成分が脂質になりますので、使っていただいても問題ありません。

気になる方は、バターを煮詰めた「ギー」を利用するという方法もあります。


またヨーグルトを食べたい方は、豆乳やお米のヨーグルトを用いるとよいでしょう。


生クリームを利用する料理には、ココナッツミルクやココナッツクリームを用いると、生クリームに負けないくらいのクリーミーな仕上がりになります。

ぜひ、いろいろ試してみてください。

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野口由美
専門家

野口由美(医師)

クリニック千里の森

患者一人ひとりの個性を重視した「患者ファースト」の治療方針のもと、薬に頼らない医療を提供。近代西洋医学の最前線で培った豊富な知識、自身の体験を裏付けに、幅広い選択肢の中から最適な治療法を提案します。

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