塗装工事の下地処理とは
外壁や屋根塗装の工事をしている際、雨が降る日はどうしているんだろう?と考えた事はありませんか?塗装をこれからやろうと考えている方は少し思ったことはあると思います。結論から言うと雨の日は塗装は出来ません。今回はその理由を解説していきます。
雨が降ってもできる作業は行う
塗装の工事期間全てが晴れているのだとしたらいいのですが、梅雨の時期を外したとしても、工事期間中に雨が降る事が何度かある場合があります。基本雨が降った場合、工事は中止させます。しかしその日一日を何もしないという事はありません。雨でもできる作業はいくつかあります。それは足場の組み立て、養生、外壁・屋根の高圧洗浄です。工事中のお家の状態や工事内容で変わってきます。
天気予報で雨がわかっている場合は、雨でもできる作業の段取りを組んでいくのが職人です。例えば、晴天の日に外壁の塗装完了後、『明日が雨なので養生を外すのは明日にして、全員で屋根や雨樋などの塗装作業をしていこう』など、こういう段取りを組んでおくことで、現場作業がスムーズに進んでいきます。
作業中に雨が降った場合の対応
もし作業中に急な雨が降った場合その際は、どれくらいの雨で作業を中断するか?を適切に判断する必要があります。そもそも塗装自体を最初からするべきではないのですが、天気予報も、作業している業者さんの予想も全て外れてしまった場合は、もうお手上げ状態です。そういった場合、雨で濡れてしまった部分は、塗装の塗り直しをする事になってしまうかと思います。通常、外壁塗料や屋根塗料が乾燥するまで1~2時間以上掛かります。また、弱溶剤型塗料の場合は、2~3時間ほど掛かるものもあります。更に冬の場合は、通常よりも乾くのが遅くなってしまう事も度々あります。また、朝露や夜露など塗料の乾燥を阻害する要素は雨以外にも色々あるので、塗装業者にしっかりと作業スケジュールを組んでもらうようにお願いしてください。
雨でも通常塗装を続ける業者は注意が必要
塗装業者が雨天でも塗装作業を強行している時があります。その場合、保証内容の追加する様に交渉しましょう。雨の時に塗装を続けると、塗装面に白化、塗膜剥離といった建物にとって深刻なトラブルが起こる可能性があります。また外壁塗装は、その場ですぐ塗料が剥がれ落ちる訳ではなく、数ヶ月、数年先になる場合があるので、そういった事態に対しての業者対応をしっかり充足させる必要があります。
また、雨が続いて工期が伸びてしまった場合、追加料金が発生することは通常ありません。そもそも、外壁塗装は工期中に雨の日などがあると想定して工期を決めているので、悪天候も想定の内という事となります。ただ、梅雨や台風の時期はどうしても足場や養生シートで覆われた状態が長くなってしまう事が多いので、事前に予定した工期内で終えたいお客様は、できるだけこういったシーズンを避けてスケジュールを組んでもらった方が良いかと思います。
外部で行う塗装工事は、雨の日は基本的に作業できません。もし、作業をしている最中に夕立、にわか雨が降りそうな場合は、養生ビニールで「雨養生」を行って、塗装面に直接雨水が触れない様な状態にする必要があります。また、梅雨のシーズンや台風シーズンに外壁塗装を行う場合、現場で作業する職人はいつも天気予報を確認しながら、雨養生などの対策を取って、雨を避けながら作業しています。こういった理由で雨の多いシーズンは、工期が伸びがちになりますので、その点を事前に十分考慮して、工事を予定するといいでしょう。