家族葬の費用はどのくらい?一般葬との比較
1、親族の参列の数を早く把握する
2、一般参列者の有無を決める。人数を絞る
3、呼ぶ人を厳選する
4、後日お別れ会をする
先日、行きつけの居酒屋のお母さんのお葬式をしました。
そのお母さんの居酒屋は15人ほど入ればいっぱいの広さで。
仕事終わりにのぞくといつも店の中には人がいっぱい。
この場所で30年続けた人気の店でした。
事前相談
亡くなる前日、お母さんの病気の状態が危ないので事前相談をしたいと、家族の方から連絡がありました。
お母さんの入院している病院で話を聞きたいとの事で、家族さんと時間の約束をして病院のロビーに向かいました。
病院の一階ロビーに着くと、ちょうど休診の時間でがらんとしていました。
そこに娘さんが一人、はしの席にすわっていました。
娘さんと一席空けて横にすわりお母さんの病状を聞いて、その後、亡くなった場合どのようなお葬儀をしたいのかを聞いていきました。
お母さんの病状は、危篤状態でいつ亡くなるか分からないということでした。亡くなった場合は、常連のお客さんには連絡をせずに家族のみで当社のホールで家族葬をしたいと言う事でした。
一般的にいうと、現役でどこかで勤めていたり、お店をしたりしていると弔問客が多いため家族葬を行うのはなかなか難しいです。そのうえ、当社の家族葬ホールの式場は大きさが20名ほどで、多くの弔問客に来ていただく大きさではないのです。
娘さんの話では、お葬儀に来てもらう親族は10名ほどで、あと常連客をよぶか。もし、よぶのならば誰をよぶのか決めておくとのことでした。亡くなった時はお店の前をとおって当社のホールに搬送することに決まり、会社に帰りました。
家族葬の参列者の範囲はどこまで?明確にしないとトラブルの元
訃報の連絡
翌日のお昼すぎに家族さんから、お母さんが亡くなったと連絡がありました。
一時間後にお迎えに行く約束をして、寝台車で病院に向かいました。
病院に付くと娘さんが、寝台車の到着をまっていました。
お母さんは生前と変わらない穏やかな顔で息をひきとり病院のベッドに横たわっていました。
打ち合わせ通り、僕も良く通った居酒屋の前をとおり、当社の家族葬ホールに搬送しご安置させてもらいました。
常連客の参列をどうするか、家族さんに聞いてみたところ。家族さんだけでお葬儀をする事になりました。
家族葬とお別れ会
当社の式場とお店が1キロほど離れているため、常連客の人にも知れ渡ることなく、お通夜お葬儀ともに親族10名ほどで、娘さんやお孫さん達に見守られほのぼのとしたお葬儀をおとり行い、お母さんは荼毘にふされました。
葬儀後、娘さんもから、家族葬の良いところは故人とゆっくりとお別れの時間が持てることだった。 お参りの方々が多いと気を使わなくてはいけなくて寂しいんでる暇もなく荼毘にふされてしまうから。それと、家族葬を選んだのは本当に故人を思う方々だけに来てもらいたかったからとおっしゃていました。
娘さんは今回は密葬として家族だけで見送り、常連客の皆さんには後日、二日間限定でお店を開けて、食事をしてもらいお母さんをしのんでもらうことにしました。
勘違いしやすい、家族葬と密葬・直葬との違い
お葬儀が無事に終了し10日後、娘さんは店を開け常連の皆さんに、みんなに愛された店でお母さんをしのんでもらい、お酒をのんでもらいました。
最近では家族葬が支流となってきました。家族だけで気兼ねなく大切な人を送る事は良いことだと思います。しかし、それまでいとなんできた生活の中で近所付き合いや、仕事を一緒にしてきた仲間も最後は一緒に見送りたいと思うのも事実です。
今回のように家族葬をして、後日お別れ会をするのも良い方法だと思います。