【小論文過去問から読み解こう】小論文過去問を活用方法とは…?

角野裕美

角野裕美

テーマ:小論文の過去問について

オフィスカタリストの角野裕美(カドノヒロミ)です( ..)φ

今回も、「小論文過去問から読み解こう」ということで、
具体的な大学入試小論文カコモン(過去問)を用いて、
ご一緒に考えてまいります(^_^)/


「カコモン(過去問)」って終わった問題だから役立つのかな…?



って、多くの大学受験生の皆さんは、おっしゃいます。

カコモン(過去問)って、何の役に立つのかな?

と言われる方も多いのですが、本当に役に立たないのでしょうか?

……それは、勿論、役に立つ、のです!

順にお答えしてまいりますね。


1.出題傾向の把握


過去問を解く前に、まず複数年分の過去問を見て



「テーマ」
「出題形式」
「字数」




が確認出来ます。

大学の学部学科やコースには、よく出るテーマや特徴的な出題傾向があるからです。

つまりは、それを理解することで、効率よく対策を立てることができますよね。

例えば、医療系であれば「医療倫理」や「高齢化社会」など、
特定のテーマが繰り返し出題されやすい傾向があるため、
重点的に準備しておくことがで出来るのです。

これらの書く為の〝ネタ〟がなければ、
試験会場で、もう、、、あっ、、、ということになってしまいますから…。


2.テーマの分析


志望大学学部学科の、過去3〜5年以内に公開大学の小論文問題をまずは、集めましょう。

最初は、ざっとでいいので、読み通し、出題されているテーマを分析していくことが、
活用の第一歩です。


具体的に、HPや赤本等にカコモンを挙げてくださっている、「下関公立大学」では、

地域社会や持続可能な開発
公共政策

などのテーマになりやすい傾向があります。

数年分のカコモンをみていくことで、具体的なテーマを読みすすめると、


大学が求めている視点や問題意識


を捉えられるようになります。
もし、わからないことや知らないことがあれば、大変っ!
その時点で、調べてみて、

なぜこれらのテーマが出題されたのか?

を考察しましょう。


このような〝読み、考えること〟が、出題されやすい問題に向けた準備といえます。


2.自分で実際に解いてみる

実際に時間を測り、過去問に検討します。

本番と同じ形式で書くことで、制限時間内でどの程度のアイデアをが出せるのか、
という目安を捉えましょう。

さらに、単にわらわらと書き出すのではなく、

書く手順を正しく理解し、取り組むコトが肝要。

初めて書く問題だからこそ、変に時間に縛られ過ぎず、

・設問の指定をしっかり読み取る
・何をどのように問題とし、考えさせようとしているのかを理解する


のです。

そうすることで、問題が求めることに、ズバリ答えることが出来るからです。


①課題の要求を正確にとらえる。 →何について述べていく必要があるのか、を捉えること!
→「テーマ型」「課題文型」「資料型」と、出題形式がありますが、
いずれにせよ、「出題者の意図」までここで考え、「何をもとめられているのか?」を
しっかり、つかむ必要があります。

②課題の問いについての自分の意見を明確にしておく!
→いろいろと意見を挙げてみて、最も重要だと思うもの、強く主張したいものを選びます。

③なぜ?どのように?どこで?誰が?いつから?…と自分に問いかけながら、
いろいろな方向から考察しよう!  
→「3WHAT(定義・現状・結果)/4W(WHY・WHERE・WHEN・WHO(M))/1H(HOW)」  
という切り口で考えて、短文でよいので書き出していこう!

④構成(文章の全体の流れ)を考え、組み立てよう!
→基本構成は、「序論 ⇒ 本論 ⇒ 結論」という形。
 論理に飛躍がなく、明確に自分の意見が述べられているか、チェック!  

⑤構成に基づいて、清書をする。

⑥清書したものを読み返し、推敲する。



「コラム欄」にて、以下のように挙げております。
ご参考までに、お目通し頂ければ幸いです。

小論文への取り組み手順の基本 


具体的カコモン(過去問)を用いてご説明します!


……ので、次回のコラムをお待ちくださいね。

○カコモン(過去問)から、自分自身が不足する知識をどのように調べるのか?
○具体的な大学入試小論文カコモンへの取り組み手順

等々、挙げてまいります。


ショーロンロン6

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角野裕美(講師)

Office Catalyst(オフィス・カタリスト)

様々な職業体験と予備校講師の実践を基にカウンセリングを行い、個別の要望に沿って指導。総合型・推薦入試で必須の志望理由や自己推薦の書き方、小論文・面接対策を受験生だけでなく保護者にもアドバイスが出来る。

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