【小論文過去問から読み解こう】医学部小論文出題事例②~60分で1,000字という出題に、どう対応するのか?~
オフィスカタリストの角野裕美(カドノヒロミ)です( ..)φ
いよいよ、国公立大学の前期試験が近づいてまいりました(。・ω・。)
緊張感が高まる分、しっかりと地に足をつけて取り組んでおられる受験生の方々が多いかと存じます!
Office Catalystへのお問い合わせも、今年はLINEからのものも増えており、有難く思っております。
また、このマイベストプロ大阪のOfficeCatalystページより、お問い合わせや資料請求、個別指導、添削希望のご要望も頂戴し、なるべく迅速に、丁寧なご回答を…と、努めるこのところです。
「福岡県立大学 平成29年度 前期」資料型について
近畿圏ではなく、中国地方の受験生様からは、添削のご希望をLINEより承りました。
LINEでは、原稿用紙や解答用紙に書き込んだ画像をお送り頂きます。
その上で、一旦、プリントアウトをし、手書きの添削を施した上で、また画像をお送るといった形で行っています。
なぜなら!!!手書き添削を求められるからです。
やはり〝励みになる〟
〝この添削原稿をプリントアウトし直し、試験会場に持参する〟
〝お守り代わり〟
などなどの、お声を頂戴しておるからなのです。
心を込めた添削が、そのように受け取ってもらえて、私も幸せな限り、です。
さてさて、長くなりましたがσ(^◇^;)σ(^◇^;)σ(^◇^;)
「福岡県立大学 平成29年度 前期」の過去問について、ご説明したいと思います。
人間社会学部 (公共社会学科、社会福祉学科、人間形成学科) のうち、〝公共社会学科〟の過去問です。
著作権の加減で、問題を挙げられませんが、とても王道の出題ですので、取り上げております。
と申しますのも、近年、このような社会学部や法学部、経済学部といった学部学科で頻出の
「働き方」「介護離職」
といった方向の課題だったからです。
出題の形式は、典型的な資料型です(^_^)v
出題の大きなテーマは、「高齢社会の進展に伴う介護離職問題」だということが、設問の導入部で明確に示されます。
資料も、図表と文章の併せて8つもつきますので、なかなかにボリュームのある出題ではあります。
設問は1と2,2つ。
設問1では、図表を読み解き、( )に入る言葉や数字を挙げていくもの。
これは、ある意味の誘導で、サービス問題なのですよ。
なぜなら、資料を読み解くのは、必須条件だから!
どのみち、読み解かなくてはならないことを、挙げてもらい、そこで点数までもらえるのですから(^^ゞ
これらはサクサク、解いちゃいましょう(。・ω・。)
ちょっとした計算もありますが、大きな数字を捉えられれば、、、
数字は小数点第2位を四捨五入、と指定もありますので、直ぐに分かります(^_^)v
そして、小論文ならではの出題が、設問の2。
「なぜ介護離職」が起こるのか、を考えるには…?
ここでも、資料の5~8を全て用いて、と設問で指定されておりますが、あくまでも資料を使いこなしていけばいいこと。
それはつまり、
「何が問題であるのか」
を探す手立てだ、ということです!
そう、小論文では、「現代社会の問題や課題」を問われるのです( ^o^)ノ
今回は、「介護離職」について。
設問を上手く活用し、段落を組み立てよう!
ズバリ、設問の指定では、以下のように続きます……!
(1)介護離職をすることで、従業員に生じる問題
(2)従業員が介護離職をすることにより、会社に生じる問題
(3)従業員が就業を継続するために、会社がとるべき対応
しかも、解答にあたって指定として更に、、、
「雇用期間の定めがなく、フルタイムで働いており、残業等も行っている、正社員従業員が親の介護に直面した際に生じる問題と離職防止策」
とまで!!!
挙げてくれています。
もう、有難い限り。
なぜなら、これに沿って、資料を読み解き、問題点を順に指摘し、(3)について答えればいいからです。
この福岡県立大学の出題の特徴は、設問の指定がしっかりしていること。
だからこそ、これらをなんとなく読んでは駄目なのです(-_-;)
ある意味、このように書いて欲しいという方向性を示してくれているのだから、きちんと読み込み、書くべき内容や段落構成をつかみましょう。
資料型では、資料から何がどのように問題なのかをまず掴もう!
資料から、
○親の介護をしながら、現在の会社で働き続けたいと思っていても、結局は介護離職をせざるを得ない状況に
なるのは、なぜなのかをまず、大きく読解する
○従業員側からの目線と会社側からの目線から、介護離職によって生じる問題を資料を整理しつつ、順に挙げていく
……ことが、まず行うことです。
その上で、問題がわかったのだから、それらをどうすればいいのか、考えれば、自ずと「結論」つまり、
会社が取るべき離職防止策
が、わかるということです。
生徒さんの多くが難しく考えてしまう原因には、
○介護や介護をする世代の中高年の現状を知らないから
○図表やグラフを、細かく分析しようとして、結局何が問題かわからなくなるから
です。
そのためには、ある程度、出題されるテーマ、頻出テーマに関する、語句や内容、なぜそうなってしまっているのかを、
あらかじめ知識として入れておく必要があります。
とはいえ、それらの知識だけがあればいいのではありません。
知識も活かしつつ、なぜこれらの資料を与えられているのか、をふまえ、資料の大きな特徴をつかみ、指摘出来るのか、
ということでしょう。
資料型小論文は、数をこなしていくことが重要です!!
数をこなすためにも、以下の順で、取り組んでいきましょう!!!
① 小論文の書き方の基本はおさえる → 揃える材料ポイントや段落の組み立て方など
② 頻出テーマの内容はおさえる → 小論文参考書や、過去問を読み、考え、知らないことは調べておく
③ 資料型の過去問を沢山解く → 近い年度のものから、5年ほど遡ると、ある程度の傾向が見えてくる
④ 志望学部学科の特性も知っておく → 学部学科の特性に沿った出題も多いので、学びの特性も知っておく
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心を込めて。 ( ..)φhiromi KADONO
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