【小論文過去問から読み解こう】大学入試小論文・文学部出題事例~「細かな設問のしばりに対応するには?」~
オフィスカタリストの角野裕美(カドノヒロミ)です( ..)φ
前回のコラム「平成25年度の近畿大学医学部(後期)小論文課題を考える①」の続きをここでは述べてまいりましょう。
テーマ型出題では「設問」を何より大切に!
設問を整理してみると…。
①今までに読んだマンガを除く書物で、自分自身の生き方や考え方が変わった一作品を選ぶこと。
②そのタイトルと、可能なら著作名を書くこと。
③あらすじを書くこと。
④さらに生き方や考え方がその作品を読む前と読んだ後どのように変わったのかを述べること。
…と、この4点を押さえることが第一歩です。
しかしながら、400字を40分ですから、物理的にも「400字を書く時間」が必要ですよね?一般的には20分位はかかりましょう。なにより、大学の採点官という読み手にしっかり伝わる字を書かないといけませんのでね。
となると、実質「読んで考える時間」は、たったの20分弱!!!そうですよ、あっという間なのです。「えぇ~~~っと、どんな本があったっけなぁ~~~?」なぁんて悠長なことをいってるだけで5分は過ぎぎてしまいます((+_+)) 一瞬でぱっとひらめかせることも必要。
書く順となる「構成」は、ズバリこの設問で問われている①から順に書いていけばいいので、ここは楽ですよね。字数配分も、①と②と③で半分強でしょう。
なぜなら、実は③が他の受験生との差別化を図れるポイントだからです。
……ということを、前回挙げておりました。実際、これらの設問を踏まえなくては、大学側から尋ねられていることに答えたことにはなりません。意外と設問をないがしろ(@_@;)にしがちですので、ここはキチンと押さえましょう。
「設問」に沿って答えることが、構成の組み立てになる!
400字に対してのこの設問は長いものです。つまり、これらに答えなければならないし、400字という短めで述べる、という、一種の矛盾を孕んでいるともいえましょう。そのため、変に割る目立ちするような構成を組む必要は全くなく、あくまでもこの順に、的確さをもって答えていけばいいわけです。
例えば、いくら夏目漱石がいいようだ…(-"-)と思ったところで、「著作」やその「あらすじ」が述べられないのであれば、それを挙げた時点でブッブー(;一_一)でしょう。
なおかつ④さらに生き方や考え方がその作品を読む前と読んだ後どのように変わったのかを述べること、が求めらているのですから、やはり、「刺激を受けて、自身が成長した」「考え方を変えられるということは、それまで自身が持っていなかった考え方をその本から学んだ」といったような事例を挙げる必要があるということです。
そういう観点から行くと、④から「なにをアピールしたいのか?」から本を選んでいくのが、一番早いといえます。「(読む前は、どちらかというと飽きっぽい性格だったが)コツコツと粘り強く努力する主人公に学び、それからは日々の学びから大切にするようになった」みたいな前向きなアピールは、とても好ましいですよね?
その為に、読んだ本でこういうことを言えるものはないかなぁ?と探してみると、うまく書きやすいものが挙がってくるのではありませんか?
限られた時間で、400字を述べていくのは難しいことです。
しかし、普段から時間を意識した取り組みをなされていると、実際の入試本番で、思わぬ力が出ることは、今までのご指導の中でも経験済みです。
どうぞ、最後の最後まで諦めず、取り組んでいってくださいね(^o^)丿
具体的な内容や、ご指導に関しては、どうぞお気軽に「オフィスカタリスト」までお問い合わせください。
ご希望に応じた個別指導を、二次試験前には組み合わせて行ってもおります。
心を込めて…( ..)φ__hiromi KADONO
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