①「敬語」に関するクイズです!

角野裕美

角野裕美

オフィスカタリストの角野です( ..)φ




「日本語あれこれ」のクイズ、今回が実質の一回目となります!
…なんだか、「冷やし中華、始めました」的なタイトルですが、それもまた言い得て妙、ということで(^_-)

①回目のクイズとしましては、日本後あれこれで前回アップしております「敬語」に関してです。

まずは、【尊敬語】に関するものです。

Q.「次の文章を適切な尊敬表現に直しましょう」

1.部長は、部下を連れて会議室へ行く。

2.課長は中国語にも堪能だ。

3.校長先生は祝辞を読み始める。

4.新任の校長先生は、背が高い。

5.学校長は今度の学会に出席できるそうだ。


……いかがでしょうか?簡単ですか?それとも、う~~ん(@_@;)と唸ってしまいましたか?
「れる・られる」を用いると比較的容易にできてしまいますので、ここでは動詞は「れる・られる」を用いない形で、お考えくださいね。






それでは、解答です!

1。部長は部下を連れて会議室へいらっしゃる。

2.課長は中国語にも(ご)堪能でいらっしゃる。

3.校長先生は祝辞をお読みになり始める。

4.新任の校長先生は、背が高くていらっしゃる。

5.学校長は今度の学会にご出席になれるそうだ。

特に、4番の「~ていらっしゃる」の形式も、尊敬語が作ることが出来るという点、POINTかもしれませんね。


では、続きまして、【謙譲語】に関するものです。
Q.「次の文章を適切な謙譲表現に直しましょう」


1.お客様を会場に連れてきました。

2.恩師の家に行く。

3.校長先生の部屋に書類を届ける。

4.部長に安いがおいしいお店を、紹介してもらった。

5.この本は先生からもらった本です。

…いかがでしょうか?







…それでは、解答です!

1.お客様を会場にお連れしました。

2.恩師の家に伺う(参る)。

3.校長先生の部屋に書類をお届けする。

4.部長に安いがおいしいお店を、紹介していただいた(ご紹介いただいた)。

5.この本は先生からいただいた本です。

…いかがでしょうか?まだ、謙譲語の方が、言い馴れているような!?気がするのですが?





今回の最後に、【丁寧語】の中でも、よく間違える「存じる」を取り上げてみます。

「存じる」は、「考える・思う」の丁重語としても使われています。
では、ここでQuestionです!次の表現のうち、正しいものはどちらでしょうか?

1.あの方なら、私もよくご存じでございます。

2.このコラムはご存知でしたか?



…いかがでしょうか?

解答は、2番が、正しい表現ですね。

丁重語に「ご」がついて、尊敬語となるパターンですので、間違えやすいようです。
1.は、自分自身の動作に「尊敬語」を用いていており、誤り、なのですね。しかし、目上の人とお話ししている際、緊張して新入社員の方が「私もご存知です!」ときっぱりおっしゃっている場面に出くわすと、私の方の心臓がギクッとなってしまって…(*_*)

「あの方なら、よく存じております。」
とするのが、正解ですね。
更に丁寧にするのであれば「存じ上げております。」ということです。

ちなみに、やや古風な言い回しとして「思いの外」「存じの外」を「存じつき」ということがあるそうです。(参考資料:『日本語常識ドリル600問』朝日新聞社発行より)



もっともっと、いろいろな場面での「敬語」にまつわるエピソードがありますが、今回はこのあたりで。

私自身もしっかり調べ、本を読み、よりよいクイズをお出ししたいものです!


心を込めて…( ..)φ__hiromi KADONO


⇒⇒⇒Twitterで書くことへの日々の気づきを絶賛(^◇^)発信中!フォロワーさん大歓迎!
https://twitter.com/hiromi_kadono

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

角野裕美
専門家

角野裕美(講師)

Office Catalyst(オフィス・カタリスト)

様々な職業体験と予備校講師の実践を基にカウンセリングを行い、個別の要望に沿って指導。総合型・推薦入試で必須の志望理由や自己推薦の書き方、小論文・面接対策を受験生だけでなく保護者にもアドバイスが出来る。

角野裕美プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

小論文指導と自己表現・進路アドバイスの専門家

角野裕美プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼