②大阪府立高校小論文~平成23年度出題事例の解答例~

角野裕美

角野裕美

オフィスカタリストの角野です( ..)φ




昨日のコラムの続きになります!
私なりに、平成23年度出題に対して、300字の作文を書いてみました。


「身近な風景の中で、私が最も好きなものは、「私の部屋の窓から見える風景」である。自宅は大通りからは3本程入った住宅街だ。祖父母の代から住んでいて、家を建てた折に一緒に植えた桜の樹がある。かれこれ50年近くになるそうだ。その桜が南向きの2階の私の部屋から届かんばかりに存在している。だから窓からは一年中、桜を中心に、両脇を家々に囲まれた通りを見渡している。

 なぜ、心ひかれるのかというと、日常のいつもの部屋にいるだけでも、桜や通る人の服装の変化を見ることで、季節がすぐにわかる楽しみがあるからだ。新緑時には葉を青々と繁らせ、秋には色づき、落葉する。寂しげな裸木のうちからでも、よく見ると小さな新芽が出ている。春盛りには花が咲き誇り、冬の寒さを超え、どんどん励まされていく私がそこにいる。近所の方が通り抜けていく姿も、季節毎の装いで、時にはゆっくり、時には急いでいる姿も見られる。桜を見上げてくれる時もある。変わらぬ日常をただ過ごしているようだが、実はじっくり見つめることで変化はある。これらを気付かせてくれたのが、部屋の窓からの風景である。今後もこの風景から学び、日々を大切に過ごしていこうと思う。」


……あくまでも、参考文章ですが、いかがでしょうか?




昨日のコラムでもご紹介したように、書いていく手順①~⑤を踏まえて、取り組んでみました(^_^.)

一番述べたかったのは、「日常生活の風景にも気づき、それに心惹かれる」というところ、でしょうか。
もちろん、「ナイアガラの滝」や「シンガポールの船型ホテル」など、めちゃくちゃインパクトのある風景を挙げてもいいと思うのです。
ただ、そこから、どう広げていけるのか?ですよね?

「そら、すごい風景をみはりましたなぁ~なにより、そこに行けてよろしいことでした…。
…で?」って感じを、ともすれば、採点官に思わせてしまうかもしれない、リスクがあります!
英語で言うところの、「So, What?」ですか‥。

要は、挙げる風景の大きさとか凄さ!?ではなく、もっとも心惹かれると挙げたその風景から、「何をどう考えるのか?」を述べることが、大切ですよ、ということ。

なかなか、腑に落ちていただけないポイントなのですが、ここ、重要ですよね!(^^)!

自分自身も含めて、よりきめ細やかに、日常生活を見つめられるといいな、という願いもこめつつ。

心を込めて…( ..)φ__hiromi KADONO


リンクをコピーしました

Mybestpro Members

角野裕美
専門家

角野裕美(講師)

Office Catalyst(オフィス・カタリスト)

様々な職業体験と予備校講師の実践を基にカウンセリングを行い、個別の要望に沿って指導。総合型・推薦入試で必須の志望理由や自己推薦の書き方、小論文・面接対策を受験生だけでなく保護者にもアドバイスが出来る。

角野裕美プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

小論文指導と自己表現・進路アドバイスの専門家

角野裕美プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼