サッカーの楽しさを伝えながら、コミュニケーションスキルや課題解決能力を育てる（3/3）

スポーツに励む学生のキャリア支援のため、セミナーやイベントを開催

　弓場さんがサッカーを始めたのは幼稚園の年長の頃。「東大阪市で育ち、ラグビーもできる環境でしたが、ボールを追いかけることに魅力を見いだし、サッカーを続けています」と話します。
　勉強も得意でしたが、好きなサッカーで進学することを決意。府内有数の強豪校・近畿大学附属高校に進み、チームをコントロールするボランチとしてインターハイに出場しました。

　「しかし、大学に入った頃には、このまま選手を続けても大成することはないと感じていました。体育教師を志望していたことや、当時の監督から勧められたこともあり、大学3年から指導者の道に進むことに決めました」
　プレーヤーとしてピッチに立ちパフォーマンスを高める傍ら、コーチとして先輩などから指導法を学び、2021年に自身の会社を設立しました。

　フィールドの外では、職業紹介事業者として大学生向けのキャリア教育セミナーを主催している弓場さん。大学に足を運び、スポーツ選手として活躍する3、4年生に対し、将来の人生設計や自己分析の方法などを指南しています。
　また、体育会系の学生に特化した就職、転職支援事業も展開。イベントの開催などを通じ、キャリア形成に向けたサポートを行ってきました。

　「私たちはサッカーを通じ、指導者やチームメートら、いろいろな人と出会うことで成長してきました。ジュニアの選手や学生、転職者にとって、人生が好転するきっかけとなる存在となるよう、さらに精進していきたいですね」

（取材年月：2023年4月）

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⇒豊富な指導経験による分かりやすい指導法が強み