サッカーの楽しさを伝えながら、コミュニケーションスキルや課題解決能力を育てる（2/3）

YouTubeやTikTokで指導法を解説し、チームへの入団希望者が続出

　OAC2020は、大阪市南西部の小学生が所属。毎週火、木、金曜の午後5時から7時まで、大阪市城東区の東中浜中学校や左専道運動場で練習をしています。実践を積むため、土日、祝日も積極的に試合をこなしています。

　2021年夏に発足した若いチームですが、保護者や地域の人々の支えがあり順調なスタートをきれたことに感謝をしていると弓場さんは言います。
　「準備の一環として、動画共有サイト・YouTubeや動画投稿アプリ・TikTokでサッカーのさまざまなテクニックについて情報発信をしました。根性論に終始しないよう、保護者向けに子どもたちへのアドバイス方法を解説していたのです」

　分かりやすい動画は評判となり、弓場さんがチームの結成を発表すると、視聴していた親子からの入団希望が続出。さらに口コミでメンバーが増えていきました。

　「技術面の指導はもちろん行いますが、仲間と協調するコミュニケーションスキルや、課題解決能力を磨くことにも力を入れます。サッカーでは、試合の局面を瞬時に判断し、思考する力が求められるからです。これらの力は、社会に出たときも必要となりますので、子どものうちに身に付けてもらえればと考えています。あいさつといった礼儀面もきちんと教えます」

　最近では、近隣のチームが参加する大会で優勝することも多くなりましたが、まだまだ満足はしていません。
　「大阪府でトップを取るようなチームにしたい。勝負にこだわり、早くから勝ち癖を付けることで、サッカーの楽しさを知ることができますからね」と意気込みます。

＜次ページへ続く＞

【次ページ】スポーツに励む学生のキャリア支援のため、セミナーやイベントを開催

次のページへ