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コラム

実は終活だったなんて・・・

2016年5月31日

テーマ:つぶやき

コラムカテゴリ:冠婚葬祭

コラムキーワード: お墓終活 いつから

先日、お墓の巻石内を修理したお客様から
戒名の追加彫刻をお願いしたいと連絡を頂きました
今回は奥様からの連絡でした。

当家は去年の9月頃にご主人様からの依頼で
巻石内の防草施工と砂利の入れ替えを施工しました。
その時の打ち合わせは全てご主人様で
[喧しいほど、きっちりとした方]と言うのが印象的でした。

墓地は山手にあって 原因は不明なのですが
どうやら イノシシ か モグラか?がお墓の巻石内の土を
掘り起こしたようでした。
直ぐに直さなくてはならないという様子でもない状態でしたが
土壌が荒れていたので 、「承知しました」 とお受けして、
何パターンかの修理方法と
「今後の為にしておきたい」 と仰るので 防草施工の方法をお伝えしました。

「是非して欲しい」との事でした。
現状の ひっくり返された石ころを整理して
セメントで防草施工を施し綺麗な砂利をふんだんに入れなおしました。
ご納得のいく施工をさせて頂き、大変喜んでもらいました。

しかしその時は既にご主人は病に侵されていて
公表するのは嫌だと伏せておられたそうです。
その事は先日聞かされました。

この度、戒名の追加彫刻はそのご主人様でした。
お伺いして ご仏壇に手お合わせた時、打ち合わせでお会いした時のお顔が蘇り
呆然としました。

5月29日は納骨法要が営まれ息子様から
「父が亡くなって気づくことが沢山ありました。お墓も自分の亡き後、草が生えないように
考えて準備していたのだそうです」・・・・と教えて頂きました。
列席の親戚の方からも口々に
「こんなにお墓を綺麗にしていってくれたんやね」
とお墓を囲んで思い出が尽きませんでした。
「父への気付きが他にもいっぱい有るんです」・・・・と息子様の言葉もとまりまん。
ご主人様と打ち合わせ・・・・のあの1コマ、1コマを思い出します。
「そうだったんだ・・・・」
「出来る限りの事をきちんと整理しておきたかったのだな・・・・・」
「そんな終活もあるのだな・・・」 と。

丁寧な対応本当に出来ただろうか?

この記事を書いたプロ

高田治郎

墓石の専門家

高田治郎(株式会社 京石)

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