『腎の概念』漢方 大阪 心斎橋 難波神社 光る堂薬店
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今日はアンチエイジングをエネルギーの観点から考えてみよう。
我々が毎日生命活動を維持出来るのはエネルギーがあるからだ。
エネルギーがなければ人間とてただの物質に過ぎない。
したがってアンチエイジングの分野でも
体内のエネルギー産生工場といわれるミトコンドリアの活性化は重要だ。
では漢方ではエネルギーをどう考えるのだろうか？
エネルギーに関する臓腑で重要なのは『腎』と『脾』である。
以前『腎は生命力の泉』と話したが
ようするに腎は生命エネルギーを蓄えている袋のようなものだ。
だがいくら泉といってもエネルギーが湧いて出てくるわけではない。
腎のエネルギーには『先天の精』と『後天の精』がある。
先天の精とは両親から受け継いだ遺伝的なものだ。
何もしなくても体が強いとか、毎晩お酒飲んでも平気とか
生まれつき強い人っているでしょ？
それは先天の精が多いからである。
ただしこれは親からもらったものなので“有限”だ。
後天の精とは飲食物を脾が消化吸収し
そこから造られたエネルギーのことである。
脾とは“胃腸の働き”と思ってもらえばいいだろう。
したがって後天の精は食べたものから造られ
有限である先天の精を補充するものだ。
理論上は無限に造られることになる。
こうしてみると
有限である先天の精より無限に造られる後天の精の方が重要な気がする。
自分次第でどうにでもなるしね。
だからアンチエイジングするなら腎ばかりでなく
脾、つまり胃腸の働きも大切にしなきゃいけないはず。
だけどその割には大事にされていないように思うんだよね。
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