ウェブマーケティング専門家として経営戦略をサポート（1/3）

経営面の課題にまで踏み込んでコンサルティング

　北林弘行さんが慶應義塾大学理工学部を卒業後に入社したのはコクヨ株式会社。当初は空間デザインや商品開発に携わっていた北林さんの転機となったのが入社して数年目に関わった新事業開発プロジェクトです。新聞や雑誌などに掲載されている記事、企業トップが発信するビジョンや経営環境、オフィスの稼働率とさまざまなアプローチからクライアント企業を分析。より企業ニーズにあったオフィスプランニングを提案するというプロジェクトでした。

　「オリエンテーションを受けて提案するという待ちのスタンスではなく、働き方の効率性を高めるプランを積極的に提案していったんです。空間を使う働く人の満足度だけでなく、経営面の課題まで解決することを狙いました」と語る北林さん。そのプロジェクトは他のオフィス家具メーカーに先駆けたものであったこと、そして収益性の向上や研究開発力の強化といった面にまで踏み込んだアプローチを取っていたことで、取引先の経営陣の関心を惹き、新規案件を次々と獲得。

　経営に関わることの醍醐味を感じた北林さんは企業のプロモーションを売り場でサポートするパッケージやSPツールを手がける印刷広告会社に入社。ここで役員として経営に携わりながらパッケージ製作の事例や販促アイディアを紹介するブログを始めたそうです。
「始めは見様見真似でブログをやっていたんです。そのブログへの小さな問い合わせから数千万もの大きなプロモーションの仕事へと繋がっていったりと、大きな手応えを得ました。それが2003年頃のことです」

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【次ページ】SNS活用や開業支援のセミナーで講師経験も多数

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