個人墓と霊園の違い、メリットデメリット
ある程度、墓地の絞り込みができたなら、実際に現地を見学に行きましょう。
現地に赴かなければわからないことは必ずあります。事前に確認しておくべきチェックポイントをリストにして、気になった点は遠慮なく質問をするようにしましょう。
有意義な霊園見学となるように、優先順位を決めて現地の状況を自分の目で見て判断材料としましょう。
現地では墓地の立地・環境のほか、駐車場や水場といった施設、清掃などの管理体制などについてポイントをおさえて見てみるといいでしょう。
霊園見学はもっと気軽に
まだ検討の段階で霊園に見学に行くと、押し売りされるのではないかという心配は杞憂です。見学会は堅苦しくて敷居の高いものではなく、イベントを絡めた親しみやすく参加しやすいものです。
多くの霊園では、自分の施設を見てもらおうと趣向を凝らしたイベントやキャンペーンを催しています。落語やカルチャーイベント、お花見、骨董市など霊園の敷地を使用しているので、楽しみながら見て回ることができるものばかりです。
こうした催事をきっかけに申し込むのもよいでしょう。もちろん、イベントと関係なく個別に問い合わせをして訪問しても構いません。
現地を見ずして墓地選びはない
墓地を決める前には、必ず現地を自分の目で確認することが不可欠です。それは現地に行かなければ見えてこないことがあるからです。
例えば、墓地までのバスがあると書かれていても実際には1日に1本しかないということもあります。新しく造成された墓地の中には近隣住民が反対しているところもあります。反対がなくても繁華街に面していることもあります。このような墓地は、故人が安らぐ場所としてふさわしくないかもしれません。パンフレットや広告の内容だけをうのみにせず、周囲の環境もあわせて確認しておくことが大切です。
また、見学会への参加も回数を重ねるとどこに注意すればよいか自然とこだわりのポイントが浮かび上がってきます。なかなか最終的に決められないという時にこそ、霊園を見学することが墓地選びのメリットとなります。
見学時のチェックポイント
(1)墓地の立地・環境
環境として欠かせないのは静けさと落ち着きです。日当たり、水はけ、風通しのよい墓地を選びましょう。お参りしやすい立地も大事な条件です。
(2)墓地の施設
お墓参りのことを考えるならば、立地のほか墓地内の施設も確認しておきましょう。駐車場や駅からの道のりや歩きやすさ、バリアフリー化されているかということをはじめ、水場の水や公共部分の清掃具合、お参り道具の充実といった公共部分も見ておきます。
(3)墓地の管理体制
民間の場合は経営主体の確認を。事業主の経営状態も調べましょう。現地ではトイレや水場、墓地の清掃状況、歩道など共有スペースの手入れがどうなっているかをチェックしましょう。