いいお墓ってどんなお墓?お墓の本質を考える
お墓には墓地と墓石の両方に費用が発生します。
まず墓地の取得に必要なのが、永代使用料と年間管理費です。永代使用料は墓地を半永久的に使用する権利を得るために支払うものです。年間管理料は墓地の維持・管理に使われる費用です。
墓石にかかる費用とは、墓石をしっかりささえる基礎工事費と石材費、墓石設置費です。
今回は、お墓にかかる費用に差が出てくる理由を見て行きましょう。
墓地の永代使用料は立地条件などにより差が出る
お墓を建てるときには、墓石代のほか、永代使用料や管理費がいります。寺院であれば入檀料や護持会費、寄付金が、神社であれば玉串料(お布施)が必要になる場合があります(前回のコラム「寺院や管理型霊園にかかるお墓全体の費用①」も参考にしてください)。
永代使用料は公営・民間霊園、寺院にお墓を建てるのか、あるいは共同墓地に祀るのかなど墓地の種類によって異なってきます。
また、永代使用料は墓地の大きさや格式によって違いが出るほか、立地条件に左右されます。例えば交通の便が良い、見晴らしが良いなどによっても永代使用料が高く設定されていることが多いです。また、家と同じように、都心部で土地の価格の高いところなどは永代使用料にもそれが反映されていると考えても良いでしょう。永代使用料は土地を使う権利に対して払う料金、つまり土地代なので、立地によっても料金に違いが出てくるのです。
墓地にかかる費用としては、上にお話ししたように年間管理費もあります。永代使用料は最初にお墓を建てる際に発生するものですが、年間管理料は毎年支払うものです。
これは墓地を維持するために使われる費用で、公営より民営霊園の方が少し高く設定されている場合が多いです。
お墓の値段は墓地の広さや石材の種類、デザインなどで異なる
お墓そのものの値段に差が出る理由について見ていきましょう。
お墓は墓地の広さや墓石の大きさ、用いる石材の種類、墓石の形状やデザイン、墓石を囲むようにして施される外柵の造りなどが値段にかかわってきます。
使用する石の種類によって差が出るほか、面積が広ければ石材の量も増えることになりますのでそれが値段に反映されます。
また墓地が広いと基礎工事を行う面積も大きくなりますので値段が上がってきます。
面積だけでなく、墓石の形状によっても値段は変わってきます。
墓石のデザインや外柵に施す装飾にこだわったり、凝ったりすると費用がかさんできます。