質問「入れ歯は夜寝る時外した方が良いですか？」その1

皆さん、こんにちは！いかがお過ごしですか？
津谷歯科医院　院長の津谷　良です。

入れ歯をお使いの患者さんから質問をいただきました。
「夜寝る時には入れ歯は外した方がいいですか」

いつも当医院では基本的に就寝時は入れ歯は外していただくように指導しています。
しかし基本的な返答で、患者さんの口の中の状態によって様々です。
この問題は歯科医の間でも意見の分かれる所です。

成書によると「口腔粘膜の保護やう蝕予防の観点から、原則として外すのが望ましい」
とあります。

入れ歯は総入れ歯や部分入れ歯に分かれます。
また部分入れ歯も歯の1本欠損の場合と多くて14本欠損場合と大きさから全く違うものです。

入れ歯をご使用の方は平均して一日の三分の二か四分の三の時間装着されています。
いつも粘膜が一日中入れ歯で加圧されていれば、
ソックスを脱ぐように解放される時間を取ることも必要です。

一日中総入れ歯を入れっぱなしの患者さんの歯ぐきは赤く腫れたようになっていることもあり、
夜とは限りませんが、やはり入れ歯を外す時間も必要と考えます。

またう蝕（むし歯）予防のためでであるとすれば、部分入れ歯使用の話となりますが、
食後や就寝前の歯ブラシは行うのが前提であり、この文言やや無理があるように思います。
よく入れ歯をするとむし歯になりやすいからインプラントをという理屈と同じです。