寝たきりのお母さんの口腔ケアについて相談を受けました
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。
人の寿命が延び、90歳が当たり前のようになってくる時代ですが、
食生活にも大きな変化が見られます。
それはひと昔前では考えられなかったことですが、
現在は多くの老人の口腔内に残存歯が多くみられることです。
以前は高齢者は無歯顎の方が多くみられ、老人の口腔内は歯が無い方が多かったのです。
当然そうなると入れ歯の需要も総入れ歯より部分入れ歯の需要が多いわけです。
部分入れ歯となると、残った歯に入れ歯の維持を求めるために、
残っている歯の衛生管理が食生活を維持するために大切になります。
もちろん長い間使用してきた歯ですから、動揺があったり、
噛みにくかったりすることもあると思いますが、
その歯の寿命が来るまで注意して大切にして頂きたいと思います。
特に気にかけていただきたい事は、部分入れ歯の歯にかけるバネの部分、
残った歯に接するところに汚れ(歯垢)が付きやすく、
また歯とは歯ぐきの境目にも歯垢がたまりやすく、高齢者のむし歯の好発部位となっています。
口腔内に残った歯が少なくなると、歯の周囲グルっと歯垢が付きやすくなるため、
歯ブラシはワンタフトブラシ(小さい毛先を束にした)が使いやすいと思います。
ワンタフトブラシを水で濡らし、残っている歯の周囲を毛先が届くように磨きましょう。
普通の歯ブラシより清掃効率は良いと思います。
残存歯が少なければ、簡単にできます。
大切な事は、毎食後こまめに行って下さい。
いつまでも残った大切な歯を守るために!