介護を受けられる方の口腔ケアの重要性

皆さん、こんにちは！いかがお過ごしですか？
津谷歯科医院　院長の津谷　良です。



当医院では訪問歯科診療を行っています。
多くの場合入れ歯のトラブル（破損、不適合）などの主訴が多いわけですが、
入れ歯を新しく作って欲しいご希望も承っております。

入れ歯が新しくなって、患者さんの食生活も改善していくことを願って入れ歯を作っていますが、中には入れ歯作りが難しい患者さんに出会います。

特に軽度の認知症の患者さんは多くの場合、問題なく作れますが、
開口の維持、閉口の維持、歯科医師からの指示、などが難しい患者さんは、
事前にご家族に話しをさせていただいて、入れ歯の作製をお断りすることもあります。

それ以外に部分入れ歯を作ったが、
目が悪くて上手く部分入れ歯の取り外しが一人では行えない。
パーキンソン病のため手が使いにくい。
脳梗塞などで片麻痺がありなど・・・・

体の一部のご不自由のため健常者と違い、以外と入れ歯使用に対する壁が多いこともあります。
またこのような方は一人で歯磨きなどできるのですが、
とても上手にできているとはほど遠い仕上がりの方が多いようです。

特に家族や介護者が口腔ケアを行おうとすると、「痛い、血が出てきた」などの不満のため、
周りの方が介助しずらい環境でもあります。

そのような時は是非歯科医院での訪問口腔ケアをご利用頂きたいと思います。
患者さんの口腔内の問題にもよりますが、歯科衛生士がご自宅や施設に伺い、
介護保険や健康保険で月に4回まで口腔ケアを行います。

どうしても入れ歯や歯のトラブルのための訪問歯科診療と思われがちですが、
在宅時の口腔衛生は避けては通れない大きな問題です。