入れ歯は慣れる場合と慣れない場合がある!
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。
入れ歯で噛むと痛いと言われる方にはある習慣が関係しています。
それはTCH(Tooth Contacting Habit)歯列接触癖です。
勿論総入れ歯の方は歯をすでに喪失されているので、
この病名は現実的ではありませんが、今までの習慣が癖として残るのです。
TCHの方はいつも強い力が歯に長時間かかることによって歯にダメージが加わります。
顎の筋肉が過度に緊張することによって、体の筋肉まで影響が出ると言われています。
簡単に言うと本来歯を合わせるのは食事や会話の時だけであるべきなのですが、
それ以外本を読んだり、スマホを触っているときなど思い当たりませんか?
勿論長時間の歯の食いしばりなどのため、歯の痛み、知覚過敏、歯の摩耗、歯の破折、
顎関節や筋肉の異常と悪習慣のために多くの問題を引き起こします。
従ってTCHをお持ちの方はそうでない方と比べ、早期に歯の喪失が考えられるのです。
その悪習慣が歯が無くなっても、入れ歯を入れてもいつもぐっと噛み込む癖が抜けません。
本当に恐ろしい癖です。
こういう方は就寝時も入れ歯を入れていることが多く、外すと落ち着きません。
また部分入れ歯の方は残った歯が噛み合う歯グキに当たり傷が出来やすく、
入れ歯を外して寝ることもできないようです。
1日中、入れ歯を入れっぱなし。そして強い噛み締め。
これでは歯グキはたまったものではありません。
ご自分で傷つけているのです。
解決方法は噛み締める癖をやめるしかありません。
入れ歯を外し、歯グキを噛むという圧力から開放し、休めてやることです。
例え入れ歯を作り変えても、TCHが残る限り入れ歯の痛みは残ります。