認知症の方の入れ歯作りについて 1
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。
訪問診療先でご家族の要請で患者さんのご自宅にお伺いすると、
患者さんご本人は、まったく治療を希望されていない、
むしろ治療を拒否されるケースに遭遇します。
もちろん食べられない、などの障害はお持ちだろうと思いますが、
診察さえ拒否されて、口の中も拝見できません。
患者さんは認知症などのご病気をお持ちのようですが、
結局診察に至らずに帰院しました。
この患者さんは若い時から医者嫌いで、歯科だけでなく、医科の診察も非協力とのことです。
ご家族もとても困り果てていらっしゃる様子でした。
もちろん歯科的には、もし入れ歯を作る必要があって、
もし作ったとしても使ってもらえないこともあります。
他の方ですが、以前我々歯科スタッフが患者さんの部屋に入ろうとすると、
入れ歯やスリッパを投げつけられたこともあります。
このようなケースでは、やはり歯科診療は患者さんにとっては迷惑なことで、
とても普通に話ができる状態ではありません。
もちろんこのようなことは大変少なくて、ほとんどの患者さんは協力的なのですが、
ご家族のご心痛がよくわかります。
早く認知症などの専門病院を受診されて、症状の改善が望まれます。