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津谷良(つたにりょう) / 歯科医

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コラム

入れ歯安定剤の功罪

2019年9月24日

テーマ:入れ歯

コラムカテゴリ:医療・病院

皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。



入れ歯が動いて食べられないので、辛くなってしまう。
それで入れ歯安定剤を使用している方は多いのではないでしょうか?

アメリカでは保険診療ではないため、
ドラッグストアーでは入れ歯安定剤の売上が多いと聞いています。
最近ではTVコマーシャルの影響で、
部分入れ歯でも安定剤を使うのが普通と思っている患者さんがいらっしゃることに、
驚きを隠せません。

「使用上の注意」を読むと、入れ歯安定剤の長期にわたる使用は制限されています。
それは歯グキの変質、やせ細りなどで、ますます入れ歯が合わなくなる恐れのためです。
歯を抜いた場合など、一時的な使用であれば、当医院でも使用は勧めています。
やはり根本的には歯科医に相談いただくのが良いでしょう。

よく顎の骨が痩せるということを言いますが、
歯周病で骨が吸収したりする事はよくあることです。
また顎の骨に関わらず、ベットで寝たきりになると足の骨も痩せて吸収します。
勿論入れ歯を使用しても顎の骨は吸収し続けます。
骨は増える事はありません。

しかし、顎にあっていない不適合な入れ歯を使い続けると、
早期に顎の骨は吸収します。
従ってあまり安易に入れ歯安定剤を使うことは慎むべきと思います。

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津谷良

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