金属が目立たず、入れ歯の厚みが薄くて話やすい部分入れ歯
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。
入れ歯を使っていると、顎や歯グキの状態によって、
食べにくい食材や噛み切れない食事が出てきます。
もうお亡くなりになった患者さんですが、
この方がにぎり寿司がお好きでして、イカが食べられないという事で、
歯グキに負担の少ない「やわらかい入れ歯」を作らしていただきました。
その後診察室でしみじみとおっしゃった言葉が忘れられません。
それは「先生は若いから入れ歯を使う人の気持ちは分からないと思うが、
食べたいものが食べれないことは、本当に寂しいことです。
この入れ歯を作ってもらって、何でもしっかり食べられるようになって、
大変ありがたいことです。ありがとう」
この方には12年後入れ歯を作り直してお使いいただきました。
その入れ歯は最初に一般的なプラスチック製の部分入れ歯でしたが、
やはり噛む力が歯グキにとって痛みとなって噛みきれなかったのでしょう。
歯グキの状態はそんなに悪いことはなかったと認識していましたが、
お好きなものが食べられなかったということです。
歯グキに架かる力はプラスチックの入れ歯でも痛みを感じない方もたくさんいらっしゃいます。
しかしやわらかい素材を使うことで、食べられる食材が増えることは事実です。
もし保険治療にこだわりがなければ、
この「やわらかい入れ歯」は非常に食事の幅を広げることとなるでしょう。
通常のプラスチック製の入れ歯と比べて、
「やわらかい入れ歯」を使用すると2倍に噛む力が増え、
ステーキなどの弾力のあるものも食べやすくなると言われています。
その意味でも、大きく食事内容を変える画期的な入れ歯だと思います。