認知症の入れ歯作りについて 2
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。
訪問歯科診療を行っていると、外来診療と違う点に幾つも当たります。
それは患者さんの体調、摂食嚥下能力の低下に対する判断、
認知症等の程度に応じたアプローチの仕方などです。
よくあるケースではご家族からの要望で「入れ歯を作って欲しい」と言う場合ですが、
患者さんの認知症が進んで、口を開けてもらえなかったり、
含嗽を認識できずに水を飲み込んだりするケースです。
当然入れ歯を作り始めても、中断となる事がよくあります。
入れ歯を作るにはやはり患者さんにも、日常生活の判断能力と体力がいるようです。
そのためお元気なうちに、もう一つのスペア入れ歯をお作りになる事をお勧めしています。
入れ歯は壊れる事もありますし、紛失することもあります。
もし口の中が痩せたり、残っている歯が抜けてしまっても、
以前使っている入れ歯があると修理など簡単な処置で食生活が回復できるのです。
特に訪問診療をお受けの患者さんや認知症の方は是非スペアの入れ歯をお考え下さい。