誤嚥性肺炎を起こさない為に、口腔ケアは欠かせません
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。
介護職員の方から質問を頂きましたので紹介しましょう。
質問1 総入れ歯をお使いの要介護者の方が一日中入れ歯を外しません。
痛みはないのですが、外そうとすると嫌がって応じてくれません。
答え 入れ歯は食べ物を潰し、飲み込みやすくするための道具です。
従って食べ物の汚れや歯垢などが付着してしまいます。
うがいだけでは完全に取れません。
外して入れ歯用のブラシで洗剤などをつけて、汚れを毎食後洗うことが必要です。
またお休みになる時は入れ歯洗浄剤などににつけて、保管して下さい。
口の中に汚れが付いたままにしておくと、誤嚥性肺炎を引き起こしますので、
いつも食物残渣が無いように、よくうがいをして、清潔にしましょう。
歯グキを休める時間も必要ですので、よく説明してあげて下さい。
質問2 認知症の方ですが、気に入らないことがあると、
すぐ入れ歯を床に投げて壊してしまいます。
暫く興奮して、落ち着くのですが、入れ歯のあちこちが欠けています。
修理はできますか?
答え 興奮状態があまり多いようであれば、主治医と相談してお薬を見直して下さい。
入れ歯は修理は可能ですが、壊れた状態では修理不可能なこともあります。
また一度入れ歯を作ると半年間は新たに同じ部位の入れ歯は保険では作れません。
ですから、取り扱いに注意が必要です。
興奮が収まらなければ、食事の時に使用して、後は外して保管するしかないですね。
良いお薬もあるそうですから、主治医の先生にご相談下さい。