顎のだるさや歯の知覚過敏の原因は歯の食いしばりにアリ?
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
津谷歯科医院 院長の津谷 良です。
当たり前のことですが、皆さん、美味しい料理を味わうことが出来るのは幸せだな!と思われますよね。
しかし歯は食事の時だけに噛む力を負担しているのではありません。
話しをしたり、糸を切ったり、さまざまなことに歯は使われますね。
でもそれ以上に怖いのは、歯を強い力でこすり合わせ続けると歯が磨耗して減って行くことです。
もともと歯を形づくっていた山と谷に形態がなくなり、歯は削れて平らになり、
歯の表面を覆ういたエナメル質が磨耗によって失われます。
そして磨耗によって歯の表面にエナメル質より柔らかい象牙質が露出して、磨耗が進んで行きます。
象牙質が口の中に露出すると、象牙細管で歯の中にある歯髄(神経)と繋がっているため、しみるようになり、酸に弱く、虫歯になりやすくなります。
この時期に多いのが歯の角が欠けたり、歯の破折が見られます。
そして歯の磨耗が進んでいくと上下の歯の噛みあわせの位置がずれて分からなくなり、顎や歯を支えている歯周組織に問題が生じきてきます。
ではなぜこのような歯の磨耗を引き起こすのでしょうか?
それは知らず知らずの内に行っている歯のくいしばりや歯ぎしりなのです。
奥歯は食事の時に約60キログラムの力がかかるといわれていますが、そのような大人の体重くらいの力がいつも歯にかかるとしたら、いつまで歯は耐えきれるでしょうか?
現代の人はみんなストレスを持って生きています。
そしてその度に歯を強くかみ締めるのです。
そういうご自分のクセに早く気づいて、強いくいしばりや歯ぎしりをやめてください。
唇を閉じていても、常に上下の歯は接触させずに、力を抜いて、「飄々と生きている」そんな軽い気持ちでやってみてください。
随分と体が楽になります。