中学生の壁
自分の限界を作らないように
そんな教訓として使われる
蚤のサーカスのお話ご存じですか
蚤とコップのお話などとも
いわれるようです
蚤は
自分の身長の
何十倍もの高さまで
ジャンプでき
実際に60cmくらい
飛べるそうです
サーカスのお話では
蚤にコップで蓋をして
天井を作ってしまうと
もうそれ以上飛ばなくなる
といった内容となっています
何かの本で読んだと思うのですが
ずいぶん前のことで
細かな部分は正確ではない
かもしれません
子どもたちが
「どうせできないし」
「無理」などと
初めからやってみようとしないときに
私はこのお話をします
「じゃあ あなたは
最初から自分で
コップに入っちゃうの?
もしかしたら
ダイヤモンドみたいな
世界を揺るがす
すごい才能があるかも
しれないのに
初めから使わずに
あきらめるの?
それって
ものすごくもったいないことだと
先生は思うんだけどな」
そんな会話をすると
子どもたちは
そうかもしれないと思い直して
取り組みはじめます
でも
最近思うのです
蚤のサーカス
実は本人だけでなく
大人たちがお膳立てしすぎて
無理しないように
加減しすぎていないかなと
確かに今の子どもたちは
ハードスケジュールですが
処理能力のキャパは
中学や高校くらいまでに
ちょっと負荷がかかって
きついなと思うくらいのほうが
時間が経つと
効率よくやる方法を工夫したり
処理する許容量が大幅に増え
それはまるで
「メモリー増量」のように
どんどん成長します
これは息子の高校の先生も
おっしゃっていたのですが
高校生は負荷をかけるほど
できることや幅が増えるのだそう
実はこの「メモリ増量」は
息子が中高校生の時に
使っていた言葉です
息子は
生徒会に部活にと
高校生活を最大限楽しみつつ
勉強も頑張りました
私がならきっとできないと思うような
ハードスケジュールの中でも
生徒会の仕事や勉強を
「メモリー増量するぞ!!」
と言いながら取り組んでいました
本人が好きだからできたのかも
しれないですが
それをやり続けて
何とかこなすうちに
本当に「メモリ増量」を
できるようになりました
その力は
大学生となった今
すごく役に立っているそうです
もし
「そんなにやって
勉強に支障が出たらどうするの?
そんなことやめなさい」
と言ってしまっていたら
どうだっただろうと思います
子どもたちの秘めた力を信じて
体調を崩さないように見守りながら
やらせてあげることも
大切なのではないか
そうしてパワーアップして
さらにたくさんのことを
経験し吸収出来たら
どれほど大きく成長するのだろう
想像するだけでも
うらやましくなります
子どもたちはみんな
ダイヤの原石です
計り知れない たくさんの可能性を秘めて
この世に生まれてきています
その可能性を力に変えて
自分の未来を切り開いていくのだと
思います
彼らの可能性を
少しでも多く開花させ
伸ばしていくお手伝いが
できるよう私たちも日々がんばっています