2022おかやま新聞コンクール 12年連続優秀賞と入選に入賞!!
今年もわくわく文庫読書感想文コンクールで
高学年の部金賞を受賞しました。
入選も一名、先生も入選させて頂きました。
本当にありがとうございました。
このような記事をご覧になり、
「どうしても今年こそ金賞を取りたいので、何とかしてください。」
というお問い合わせを以前頂いたことがあります。
結論から申しますと、
金賞は取ろうとして取れるものではないです。
毎年賞に入っている人達は、
感想文を書いた本を通じてそれぞれ自分と向き合い、
一生懸命に考え、それを一つ一つ言葉にしています。
私の作文指導では、
彼らの考えを聞くことで心で感じるものを言語化させ、
自分たちの考えを整理させています。
何を伝えたいのか、どうしてそう思うのか、
この考えに至るまでどんな気持ちになり、解決したのか、
そんなことを一人一人とやり取りします。
細かな場面の話にも共感できるように
私も事前に本を読むようにしています。
そうやって読書談議をしながら、
彼らのもやもやっとしていた気持ちにクローズアップし、
そこから作文の種を見つけ、育てていきます。
今年金賞を取ったお子さんは、6年生ということもあり、
大好きなお母さんに素直になれない自分を持て余していました。
お母さんが言うことは正しいし、聞きたいと思うくせに、
自分の考えを否定されたような気持ちになり、反発してしまう。
誰しも通ってきた心の成長の通過点。
でも、当の本人には、とても苦しい時期です。
それを一冊の本を通じて、
そうか自分のこの気持って変じゃなかった、
ぼくは思春期で、これは成長の途中なんだと納得でき、
自分を受け入れていきました。
それを
自分の言葉で表現しようと
何度も何度も書いては消し、
やっと書き上げました。
審査員長の小川洋子先生をはじめ、
審査に携わっていただいた先生方に
彼の心の成長が伝わり、心に響いたのだと思います。
本当に読書を楽しみ、
自分の心の動きに敏感になり、
その一つ一つを言葉にしてみましょう。
最初は難しくても、
だんだんと上達していきます。
そうやって自分の意見を述べられる力こそ
実は、今の社会が求めている力でもあるのです。